後悔しない資産価値の高いマンション選びの条件と価値を守る方法
マンションを選ぶとき、多くの方が気にするのが「資産価値」。
家族が住む大事なお家なので「資産」としてだけの価値観で決めてはいけませんが、将来の売却の可能性がある方にとっては「資産維持」出来るかどうかは大事な条件となると思います。
とくに神奈川県のように人気のエリア・駅力の差がはっきりと出る地域では、同じ価格帯でも“10年後・20年後に残る価値”は大きく変わります。
本記事では、建築と不動産の両分野を熟知したプロの視点から、資産価値の高いマンションを見極める方法と、購入後に価値を守る方法を丁寧に解説します。
自分が検討中のマンションの資産価値を“本当に高いのか”判断できない人へ

「いま気になっているマンション、本当に買っても後悔しない?」
「広告には “人気物件” と書かれているけれど、値下がりしないか心配…」
「自分で資産価値を判断できる方法を知りたい」
多くの方が最初にぶつかる不安は「これって買っていい物件なの?」という判断材料の不足です。
ここでは、初めての方でも“自力で資産価値を判定できる5ステップ”を紹介します。売買履歴、立地評価、比較の仕方、将来価格のシミュレーションなど、実際の不動産プロが行っている判断手順をそのまま使えるようにしています。
マンション資産価値の調べ方|初心者でもできる5ステップ
資産価値は“難しそう”に見えますが、実は5つのステップを順番に踏むだけで、誰でも判断できます。ここでは「いますぐあなた自身でできる方法」のみを紹介します。
- ステップ①:売買履歴から相場を掴む(マンション名+売買履歴検索)
- 資産価値を判断するうえでもっとも重要なのは「いま、そのマンションが実際にいくらで売れているか」。ポータルの掲載価格ではなく、“実際の成約価格”を見ることが必須です。
売主さんが売却価格を決める際に、一番参考にしているのが過去の売却価格です。
■ 利用すべきサイト
LIFULL HOME’S(マンション売買履歴)
マンションレビュー
これらのサイトでは、同じマンションの「過去何年分の成約価格」が閲覧できます。
■ どう見ればいい?
✔直近5年の売買履歴に“急落”がないか
✔上の階・角部屋とそうでない部屋の価格差
✔築年数に対して価格が維持されているか
📌 ポイント
価格が横ばいで留まっているマンションは“将来も値崩れしにくい”傾向があります。反対に、短期間で急落している物件は需要が弱く、立地・管理に何らかの問題がある可能性があります。
- ステップ②:立地価値を数値で見る(駅力・治安・用途地域)
- 資産価値の“8割”は立地で決まります。曖昧な「駅近だから良い」ではなく、数字やデータで判定することで、のちのち後悔しない選択ができます。
■ 駅力を数値で判断する
乗降客数の多さ=街の人気を示す指標
直通路線の充実=利便性と将来性
再開発予定の有無=資産価値の上昇余地
例:
東急東横線 → 安定した人気 × 直通メリット(副都心線・埼京線)
京浜東北線 → 沿線人気が強く、駅力が落ちにくい
■ 治安も資産価値を左右する
治安が安定しているエリアは、長期的な需要が維持されやすいのが特徴です。
子育て世帯・女性単身者からの需要が高く、賃貸需要も安定するため、出口戦略としても有利になります。
■ 用途地域を確認する
用途地域を見ると、以下のような未来が読み解けます。
第一種低層 → 静か・環境が安定
商業地域 → 利便性は高いが、日当たりや騒音の懸念がある
近隣商業 → バランス型
📌 ポイント
用途地域は“将来その街がどうなるか”を予測するうえで非常に重要です。「静かな環境が保たれるか」「高層ビルが建つ可能性があるか」を判断できます。
- ステップ③:類似物件で割安・割高を判定する
- 資産価値は「相場の中での立ち位置」で決まります。似た条件の物件と比較することで、あなたが検討中のマンションが割高なのか、逆にお値打ちなのか判断できます。
① 価格が相場±10%以内か?
→ YES:②へ
→ NO:割高or割安の理由を探る
② 駅距離・築年数・専有面積が近い“比較物件”が存在するか?
→ YES:③へ
→ NO:特殊条件物件(判断に注意)
③ 管理状態・修繕履歴が良好か?
→ YES:資産価値が維持されやすい
→ NO:割安でも“危険な物件”の可能性あり
📌 プロの視点
割安物件=掘り出し物とは限りません。
「管理組合が弱い」「大規模修繕が遅れている」「配管が古く更新不可」など、将来負担が大きいケースが多いため注意が必要です。
- ステップ④:30年後の想定価格をシミュレーションする
- マンションは“築30年”で大きな分岐点を迎えます。配管や構造の状態、立地力によって、30年後の価格は大きく変わります。
■ 概要説明
将来価格は以下の式で概算できます。
将来価格=現在価値 × 下落率(築年×地域) × 管理状態の補正値
築30年マンションの資産価値や、どのくらい価格が残るのか知りたい方はこちら
👉「築30年のマンションは資産価値が残る?“買って大丈夫?”」
- ステップ⑤:資産価値ランキングの正しい使い方
- ランキングは便利ですが、“そのまま鵜呑み”にすると危険です。
ここでは「参考にする部分」と「盲点」を理解しながら、賢くエリア選びをする方法を紹介します。
■ マンションの資産価値「エリア別ランキング」
目黒区
品川区
港北区(横浜)
世田谷区
渋谷区
中央区
武蔵小杉エリア
浦安市
川崎市中原区
鎌倉市
■ ランキングの盲点
管理組合の強さは数値化できない
配管の状態・更新履歴は反映されない
大規模修繕の質も評価されない
つまり、ランキング上位でも「管理が弱いマンション」は資産価値が落ちます。
■ 上位エリアの共通点
人口が減らない
駅力が強い
再開発が続いている
教育環境への需要が高い
📌 結論
ランキングは“エリアの人気”を見るツールに過ぎず、
マンションそのものの価値は、管理×構造×配管で決まります。
ここまで紹介してきた5つのステップは、初心者の方でも「資産価値の高いマンションを見極める基礎力」を身につけられる流れになっています。
まずは売買履歴や周辺相場から“現状の価格の妥当性”をつかみ、次に駅力や治安などの立地情報から“将来価値の伸びしろ”を確認します。
さらに、類似物件との比較で割安・割高を判断し、30年後の想定価格をシミュレーションすることで、買う前に出口戦略まで考えられるようになります。
そして最後に、ランキングを鵜呑みにせず“管理状態やエリアの将来性”とセットで評価することで、より実態に近い判断ができるようになります。
つまり、この5ステップを実践するだけで、誰でも自分の目でマンションの資産価値を見極められるようになります。
マンションの資産価値を上げたいけれど、何から手を付けていいかわからない・・どうすれば?

「売却を意識して、少しでもマンションの価値を高めたい」
「リフォームってどこから手を付ければいいの?」
「最小限の費用で最大の効果を出したい」
ここでは、実際に売却時の査定で“高く評価されることが多い施策”だけを厳選して紹介します。ムダなリフォームを避け、再現性の高いアクションだけを5つにまとめています。
マンションの資産価値を上げるには?今すぐできるアクション5選
資産価値を高める方法は数多くありますが、“本当に効果があるもの”は多くありません。ここでは費用対効果の高い5つの施策を紹介します。
アクション①:リフォームで価値を底上げする
築浅の物件の場合は、水回りなどの設備器具を新しくしておくことで、すぐに入居が可能となるので、引っ越しを急いでいる買い手にとっては魅力的に映ります。
最も効果が大きいのは、買い手が“すぐ生活できる状態”を整えることです。
ここでは優先順位の高いリフォームを、実際の査定基準に基づいてまとめています。
■ 優先度の高いリフォーム
| 優先度 | リフォーム施策 | 理由 |
|---|---|---|
| 1位 | 水回り交換(キッチン・浴室) | 古さが最も出やすく、買い手の評価が大きく変わる |
| 2位 | 床材変更(無垢材 or 高品質フローリング) | 第一印象が向上し、生活感が消える |
| 3位 | 収納改善・造作棚 | 住みやすさ=資産価値として評価が上がる |
| 4位 | 内装リフレッシュ(壁・天井) | 汚れ・劣化が気になりやすい |
水回りは最も生活の質に直結する部分で、買い手の評価が顕著に変わる場所です。床材や収納計画は“住み心地の良さ”を左右し、売却時の印象を大きく改善します。
築年数が経っているマンションの場合は、設備器具だけでなく、床材や壁紙などフルリフォームが必要となります。リフォーム工事を行う場合、どうしても売却価格にリフォーム費用が上乗せして考える必要があります。買い手によっては、買い手自身でフルリノベーションを計画している場合もあるので、リフォームなどの手を加えずに「現状渡し」とすることも一考です。
より詳しく知りたい方は以下の記事が役立ちます。
マンションリフォームについて
アクション②:ホームステージングで「買いたい」を引き出す
| ホームステージングとは、家具配置や照明の工夫で“モデルルームのように見せる技術”です。 |
費用が安く、効果も高いのが特徴です。「住みたい」と思わせるための工夫も必要です。
■ コツ
- 生活感をなくす
- 光源を増やして明るさを演出
- 家具は低めで統一して広く見せる
- 観葉植物で清潔感を演出
📌 効果
たった5万円のホームステージングで、100万円以上査定が変わることも珍しくありません。
アクション③:管理状況の“見える化”を行う
管理状態は目に見えませんが、資産価値に最も影響します。買い手が安心できるよう“見える化”するだけで価値が高まります。
■ 見える化の方法
- 修繕履歴を時系列でまとめる
- 管理組合議事録を開示する
- 大規模修繕の計画を説明する
- 修繕積立金の残高を整理
📌 心構え
“管理がしっかりしている物件”という信頼は、査定額の数十万円以上の価値を生みだすことがあります。
アクション④:賃貸運用の出口戦略
将来売る以外にも、賃貸に出す選択肢があります。出口の幅が広い物件ほど、資産価値が落ちにくくなります。
■ 安定するのは“ファミリー物件”
単身向けよりファミリー向けが強い理由としては
- 転勤族・子育て世代からの需要が安定
- 更新率が高い
- 住み替え需要が強い地域では特に有利
■ 空室率データ
- 首都圏の単身向け:空室率が高い傾向
- ファミリー向け:比較的安定
📌 結論
“賃貸需要が落ちない物件”は資産価値も落ちにくい
アクション⑤:資産価値ランキング(深堀)
前章の「ステップ⑤:資産価値ランキングの正しい使い方」でも触れましたが、ここでは「ランキングをどう判断するか」をさらに深く解説します。ランキングの盲点を補った冷静な判断が必要です。
■ 正しい判断の仕方
■ 将来性の見方「市区町村」において
- 人口が減っていないか
- 再開発の予定があるか
- 子育て支援の充実度
- 賃貸需要の強さ
各自治体のHPからこれらに関してのデータ、報告書などの情報がないか?最低限確認しておく癖をつけておくと将来のエリアの将来性が予測できるようになるでしょう。
📌 例:神奈川エリアの特徴
横浜市は再開発が多く、資産価値が落ちにくいエリア。
鎌倉・逗子はブランド力が高く、居住ニーズが安定しています。
マンションか戸建てかではなく、“自分にとっての資産価値”を整理したいなら

「マンションと戸建て、どちらが資産価値が高いの?」
「“資産価値”って、お金だけで判断するものなの?」
「家族にとって何が正解なのか分からない」
ここでは、数字としての価値だけではなく、“あなたの人生における価値”として資産価値を整理してお伝えします。
マンションでも戸建てでも、判断軸を持つだけで迷いが消えて自分にとっての正しい判断ができるでしょう。
自分にとっての“資産価値”とは何か?人生のステージによって“資産価値の意味”は変わる
資産価値は「価格」だけでなく、暮らし・時間・安心という“人生の質”も含みます。また家の資産価値は、単に「売るときに高いかどうか」だけではありません。
実際には、人生のフェーズごとに“違う意味”で価値を発揮します。
ここでは、4つの人生パターンをもとに、「それぞれにとっての“資産価値の本質”」を具体的に描きます。
① 30代共働き子育て世帯の場合
(例)夫32歳+妻31歳、保育園児2人/在宅勤務あり/年収は上昇フェーズ
30代共働き子育て世帯にとっての資産価値の定義
この時期の“資産価値”は「時間のゆとり × 生活導線 × リセールの安心」
30代は、仕事・子育て・家事が最も密度の高い時期。
朝の保育園送り、夕方の迎え、在宅会議、寝かしつけ……分刻みの毎日です。
そこで、資産価値は以下のように“実生活”と結びついていきます。
- 駅徒歩5〜10分なら、毎日の移動時間が年間100時間以上変わる
→「時短=生活の質=家族関係のゆとり」という“実利の資産価値”。 - 騒音や治安の良さは、子どもの生活環境=教育資産
→家庭内ストレスが減り、暮らしが大きく変わる。 - いざ転勤・転職・第二子妊娠で引っ越すとき、“売れる・貸せる”安心感がある
→人生が変わる時期ほど「出口の選択肢がある」ことが価値。
つまり、この世代にとっての資産価値とは、
「毎日の生活を助け、もしもの時に家計を守る“保険”としての価値」
と言えます。
② 40代前半:子育て終盤 × セカンドライフ準備
(例)夫43歳/妻41歳/小学生〜中学生の子ども/老後資金を意識し始める時期
40代前半:子育て終盤 × セカンドライフを望んでいる世帯にとっての資産価値の定義
この時期の“資産価値”は「老後に困らない住まいの維持 × 修繕コストの最適化」
子どもが中学生に入り、教育費の負担が最大化する時期。
同時に、夫婦は老後の資金計画(退職金・年金・貯蓄)を意識しはじめます。
- 大規模修繕が適切に実施されているマンションは、将来の負担が軽い
→管理不良マンションは修繕積立金が爆発的に増え、老後の資金計画を圧迫。 - 間取りの柔軟性(子ども部屋 → 夫婦のワークスペース)が“第二の価値”になる
→住宅の「使い直し」が効く住まいは、生活コスト削減に直結。 - 親の介護や相続が現実味を帯び、実家の売却・住み替え判断が必要になる
→資産価値のあるマンションは、実家売却後の住み替え予算にも余裕が出る。
この時期にとって資産価値とは、
「老後の負担を減らし、ゆとりある生活を維持できる“将来計画としての価値”」
です。
③ 50代後半〜60代:終の棲家を考える夫婦
(例)夫58歳/妻56歳/子ども独立/横浜市内の戸建て→住み替え検討
50代後半〜60代:終の棲家を考える夫婦にとっての資産価値の定義
この時期の“資産価値”は「安心して住み続けられること × 介護・医療アクセス」
子どもが独立し、自分たち夫婦の「これからの30年」を見つめる時期。
- 段差・寒暖差・風通し・騒音など、身体の負担が少ない家が“健康寿命を伸ばす”
→たとえば「冬のヒートショック」を防ぐ断熱性は、実は“健康資産”。 - 駅近・病院・商業動線が整う立地は、高齢期ほど資産価値が落ちにくい
→売る可能性より、「夫婦が安心して住み続けられるか」が主役になる。 - 介護期になったときの動線(寝室とトイレの距離など)が資産価値に変わる
→「住み替えなくても暮らせる家」は、老後の最大の経済的メリット。
また、もし売却を考えるとしても、
- 高齢期の住み替え
- 子どもへの生前贈与
- 夫婦どちらかの介護負担
- 死後の相続整理の軽減
こうした“最後の出口”にも影響するのがマンションの資産価値です。
この世代にとっての資産価値とは、
「老後の安心・健康・介護負担の軽減という“生活保障としての価値”」
に近いものになります。
④ 独身:働き方や転勤が人生計画の中心
(例)30代独身/40代子どもなし夫婦/キャリア軸の転職が多い
独身:働き方や転勤が人生計画の中心の人にとっての資産価値の定義
この時期の“資産価値”は「選択肢を増やす機動力 × キャッシュフローの改善」
こうしたライフスタイルの人には、資産価値=「自由に動けること(身軽さ)」
そのものになります。
- 駅近のコンパクトマンションは“貸しやすく・売りやすい”という機動力
→人生の変化に柔軟に対応できる。 - 修繕積立金が安定している物件は“月々の固定費が変わらない”
→将来のキャッシュフローが読みやすい。
逆に修繕積立金が相場に比べて安い場合、将来大幅な値上げが行われる可能性があり、詳細の出費が大きくなる可能性があります。「機械式駐車場が多い」「戸数に応じたエレベーター台数が多い」など大型設備があるマンションの場合は注意が必要です。
このタイプの資産価値は、
「人生の決断を縛らない住まい」=最大の経済的メリット
という位置づけになります。
ここまで見てきたように、資産価値は単なる「不動産としての評価」ではなく、
家族構成・働き方・健康・老後計画によってまったく意味が変わります。
✔ 子育て世代 → 時間と生活導線の価値
✔ 40代 → 将来の負担を減らす価値
✔ 50〜60代 → 安心して住み続けられる価値
✔ 独身・DINKS → 住まいが生み出す機動力の価値
だからこそ、
“数字としての資産価値”と同じくらい、
“あなたの人生にとっての資産価値”を考えることが大切です。
マンションと戸建ての資産価値の違いは「出口の種類」だけ
迷ったら「出口戦略(売却・賃貸・相続)」の違いを知ると判断しやすくなります。
| マンション:売却 or 賃貸に強い 戸建て:土地資産として有利 |
詳細はこちらの記事が役立ちます👇
マンションと戸建ての資産価値の比較について
資産価値の高いマンションを選ぶためには
資産価値を守るマンション選びは、実は“難しい専門知識”よりも 見るべきポイントを間違えないことが最重要です。
ここでは、一般の方が見落としがちな「失敗しない3つの判断軸」を、暮らしの変化や将来のリスクも踏まえながら丁寧にお伝えします。
管理組合が“しっかり機能しているか”を必ず確認しよう
管理組合は、マンションの将来を左右する“運営チーム”です。
たとえば…
- 修繕積立金が極端に少ない
- 大規模修繕が後ろ倒しになっている
- 年に1回以上の総会議事録がない
- 理事が固定化している
こうしたマンションは “老朽化に追いつかないリスク” が高く、資産価値が落ちやすい傾向があります。
逆に、
- 修繕積立金が健全に積み上がっている
- 長期修繕計画が最新化されている
- 住民が積極的に参加している
こうしたマンションは建物の寿命が長くなり、売却時にも高く評価されます。
👉 管理の良し悪しは価格にも住み心地にも直結する、最重要ポイントです。
“配管の更新可否”は見落とされがちだが実は最重要なのでチェックしよう
築20〜30年超のマンションで特に注意すべきは、住戸内の「配管の交換ができるかどうか」。
以下に該当する場合、資産価値は大きく下がりやすくなります。
- 配管がコンクリートに埋まっていて交換できない
- 竪配管(縦に通る管)が劣化していて更新計画がない
- 過去の漏水事故が繰り返されている
- 修繕積立金が不足しているのに、配管工事の予定がない
配管は“建物の血管”のようなもの。
ここが劣化すれば、
→ 水漏れ
→ カビ・臭い問題
→ 長期的な居住リスク
→ 修繕コストの爆増
など、“住み続けるための前提”が崩れてしまいます。
👉 間取りや内装よりも、配管の状態こそ資産価値を左右します。
駅力 × 将来性 × 管理状態 の3つが揃うと価値は落ちにくい
街の人気=「駅力や利便性」が強いだけで価値が守られる、と考えられがちですが、それは半分正解で半分間違いです。
資産価値は “3つの掛け算” で決まります。
| 判断軸 | 具体例 | 価値が落ちない理由 |
|---|---|---|
| 駅力 | 駅徒歩5〜10分、乗降客数、直通路線 | 需要が長期的に安定しやすい |
| 将来性 | 再開発、人口推移、子育て環境 | 住み替え・賃貸の需要に直結 |
| 管理状態 | 修繕計画、積立金、配管更新 | 建物寿命とランニングコストが左右される |
この3つのうち1つでも欠けると、
“見た目は良いのに、将来売れない”マンションへ変わってしまう
ことがあります。
「どう選べばいいのか不安…」という方へ
マンション選びは、
- 価格
- 立地
- 間取り
だけを見ても正しい判断はできません。
特に資産価値は “表では見えない部分” で決まるため、一般の方には判断が難しいのが現実です。
あすなろ建築工房は、
マンションリノベーション・戸建ての新築・中古購入時の建物調査のすべてを手掛けており、
「暮らし」と「資産価値」の両面から最適な判断」を一緒に整理できます。
「物件の購入前に軽く相談したい
「自分たちが叶えたい暮らしが可能かどうか知りたい」
「どんなリフォーム、リノベーションが可能か知りたい」という相談でも構いません。
👉 あすなろ建築工房へ「その他のお問い合わせ」からご相談ください
まとめ|資産価値を守るマンション選びは“情報の読み解き方”で差がつきます
改めてこの記事の内容を簡潔に整理すると、次のようになります。
■ 資産価値の判断ポイント
そして、最終的に大切なのは
「将来も安心して住み続けられるか」
「いざという時に選択肢が残るか」
という、生活と資産の両軸の視点です。
神奈川県でマンション購入やリノベーションをご検討の方へ。
資産価値の判断から、間取りの可能性、住み替えの将来性まで、建築+暮らしの視点で総合的にサポート いたします。
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