あすなろをもっと知る

設計作法

 

あすなろ建築工房には、日本を代表する組織である日建設計で働いていた代表の関尾をはじめ4名の設計士が社内設計士として籍をおいています。多くの工務店が無料のサービスとして「設計」を行うなか、あすなろ建築工房では家づくりで一番大切なこの「設計」に注力することで、永く愛着をもって暮らすことができる住まいをつくりあげています。

そんなあすなろ建築工房が設計において大切にしていることは、この4点です。

1.家族みんなが健康であること

断熱性能が低い家は、冬に外気温に比例して家の中の気温も低くなるため、その温度差が大きいために、そこに住む人は風邪をひきやすくなると言われています。自然素材に溢れ、湿度がコントロールされ、しっかり断熱された住宅に住む人は風邪をひきにくいそうです。

学会の文献によると、昔ながらの家に住む人と高断熱の家に住む人では、その医療費を比較すると4人家族で年に4万円以上違うという研究もなされています。お子さんが風邪をひいて学校や保育園を休むことになると、夫婦共働きのご家庭ではお父さんかお母さんのどちらかが仕事を休まなければならなくなります。

このように家づくりにはまず性能と素材選びが重要なファクターになってきますが、そうした性能が高く健康な住まいにするには施工力や素材選びはもちろんですが、そうした家を設計するためには最新の知識を習得し、それを設計に落とし込んでいくことが求められます。いまや設計事務所はプランニングやディテールを考えるだけではダメで、こうした性能にも意識を向けておく必要があるのです。

2.家族のプライバシーが確保された空間であること

二階リビングとすることで、道路側からの視線を切った例

家の中で、庭や近隣の自然を感じることが出来ることは、この上ない安らぎをもたらします。 しかし、近隣や道路から家の中が見られてしまうようでは本当の安らぎとはなりません。外部と程よくつながりながら、家族のプライバシーはしっかりと確保する。そんな空間を実現するには、人の居る場所、窓の位置、目隠し壁の位置、樹木の位置を計算しながら設計していく必要があります。

一方、このコロナ渦においては、家族それぞれのプライバシーもより考える必要が出てきました。一人になりたいときに籠もれる空間や、気配は感じながらも視線は切れているような空間のつながりなど、家族全員が同じ空間にいてもストレスを感じない家づくりもあすなろ建築工房では大切にしているポイントのひとつになります。

 

 

 

 

3.家事が楽であること

室内干しスペースも洗濯機からそのまま干せるところに

あすなろ建築工房のお客様には共働きのご夫婦の方が多くいらっしゃいます。朝の大事な時間を効率よく過ごしていただくために、家事の省力化はとても大事なテーマです。身支度、食事の用意、お洗濯の場所は、無駄の無い移動しやすい位置関係とする工夫が不可欠となります。特に洗濯物の干し方には注意が必要です。軒を出し、急な雨でも濡れない工夫と部屋干しスペースの確保。ゴミの回収日を考慮してゴミのストックスペースを確保するなども大事な勘所となります。スッキリとモノを収納することで、毎日のお掃除も省力化する工夫も施します。

4.非日常を楽しむことができること

天気の良い日はセカンドリビングになる広めのデッキで過ごす

このように高い性能や暮らしやすさが売りのあすなろ建築工房の家ですが、それだけが魅力というわけではありません。「非日常を楽しむ」ことができることも、わたしたちは大切にしたいと考えています。

薪ストーブやペレットストーブなど揺らぐ炎を愉しんだり、広いウッドデッキにティーテーブルをおいて休みの日に家族全員が家にいながらカフェ気分を味わうといったことができる住まいにすることで、家が一番!と思ってもらえるような住まいをつくりあげています。

設計の流れ

お客様ご家族にとって楽しくて快適な家を提供するために、これまでリフォーム入れて100棟を超える経験と知識を最大限に活用し、次の設計作法に基づいて設計を進めています。

1.敷地を読む

設計の答えは敷地にあると言って過言ではありません。まず、敷地に立つこと。そこから設計が始まります。
主に下記のようなことを現地で確認します。

  • 「道路との高低差は?」
  • 「アプローチからの見え方は?」
  • 「太陽はどこから上がる?どこに沈む?」
  • 「どんな音がする?」
  • 「どの方角から風が吹く?」
  • 「周囲の樹木の様子は?」
  • 「水道・ガス・電気の引き込み位置は?」
  • 「排水桝の位置は?」
  • 「ゴミ出し集積場所はどこか?」
  • 「防犯的にどう見えるのか?」
  • 「夜はどんな様子?」

 

2.プランを練る

敷地から得られた情報を元に、お客様からのご要望をプランに落とし込んでいきます。さまざまな相反する要素を両立させていくこの作業は時間も手間も掛かるものですが、設計者にとっては一番楽しい時間でもあります。そうした設計業務のなかで検討していることを紹介します。
 
2-1.太陽の動きをつかむ

季節ごとに太陽の動きを調べます。 夏は日射を遮り、冬はふんだんに取り入れるには、どの方角に向けるのか、屋根の軒の出のあり方を探ります。
太陽熱のパッシブエネルギー活用、太陽光発電の設置の有無を考えながら、建物の方向を考えます。

 

2-2.風の動きをつかむ

公表されている気象データやヒアリングを踏まえ、敷地の周囲にある建物や樹木の状況から、どの季節に、どんな時間に、どんな風が吹くのかを把握します。 この結果を元に窓の大きさや配置を決定していきます。
真夏や真冬は空調に頼るとしても、季節のいい時期には、窓をあけて気持ちのいい風が抜けるよう設計していきます。

 

2-3.動線を考える

動線は、まず家にどう入るか?を考えるところからはじまります。道路からの人・車それぞれのアクセスの仕方を検討し、クルマのスムーズな停め方を考え駐車スペースを決めていきます。次に駐車スペースと玄関、庭との関係を検討し、アプローチの見え方を検討します。このあたりは家の「顔」の部分になるので機能だけでなく美しさもあわせて検討していきます。

 

2-4.心地良い居場所を考える

各部屋には各部屋の機能があります。 リビングなら家族が長く集える場所、ダイニングは美味しくご飯を食べる、キッチンは料理がしやすく、寝室は落ち着ける場所などです。
模型やパースなどでチェックしながら、こうした部屋の配置について、じっくりと計画していきます。特にリビングダイニング空間については、お客様にとっての日常の大半を過ごす空間になるので、デッキなどの外部空間とのつながりを考えながら「本当に快適か?」をとことん考え抜いていきます。

 

2-5. 外構を考える

どんなに室内空間が快適でも、外構が殺風景では「本当にいい家」とは言えないと考えています。本当にいい家は、街並みにとってもいい家であるべきです。お隣さんからも、前の通りを散歩するひとにも「いい家が出来ましたね」と言われる家が、「本当のいい家」なのだと思います。竣工時に植栽含め外構まで仕上げることは、家に服を着せてあげることと同じです。その家にあった服を計画時から考えておくことはとても大切なことです。

3.微笑みが生まれる一工夫を

理屈だけでつくった家は、性能や機能には優れていても、どこか退屈で面白みに欠ける家になりがちです。

「実はここはこんなことに使えるんです」とか、「ちょっと不便ですが、あえてこうしておきました。このほうがかわいいでしょ?」といった理屈や合理性を超えた提案があることで、家に人間っぽさを加えることができると考えています。日々の生活のなかで、そこを見たり触ったりするたびクスッと微笑んでしまう、そんなお茶目な一面を取り込んだ設計を心がけています。