葉山に移住するなら知っておきたい魅力と暮らしやすさのすべて
東京からわずか1時間強。自然と調和した暮らしが実現できるまち「葉山町」。
湘南エリアの中でも落ち着いた佇まいと文化的な豊かさが魅力の葉山は、子育て世代やセカンドライフ世代から注目を集める移住先のひとつです。
この記事では、葉山町の移住支援制度や生活インフラ、教育環境、地域性、住まい選びのポイントまでを網羅的にご紹介します。
葉山町の移住支援制度と暮らしのサポート
葉山町では、移住者が安心して新生活を始められるよう、子育て・教育支援から高齢者支援、空き家の活用まで、幅広いサポート制度が整っています。
ここでは、移住希望者にとって特に重要となる支援内容をわかりやすく紹介します。
葉山町への移住は子育て世代にもご年配にもメリットあり?
子育て・教育支援制度
葉山町は子育て支援に積極的で、このような制度を整備しています。

- 小児医療費助成制度:中学校卒業まで医療費を全額助成(所得制限あり)
- 保育所・幼稚園の一時預かり事業:働く家庭や育児リフレッシュのニーズに対応
- 葉山町ファミリー・サポート・センター:地域の子育て支援ネットワーク
- 妊娠・出産祝い金制度:出産時に5万円相当の商品券を交付
教育機関としては、
- 保育所:6園(公立2園・私立4園)
- 認定こども園・幼稚園:4園
- 小学校:3校、中学校:1校(町立)
子育て支援制度と教育機関が町内に集約されており、保育から中学校まで地域内で完結しています。さらに、近隣には逗子開成学園や聖ヨゼフ学園などの私立校も複数あり、 公立・私立の選択肢が広いことも教育面での強みです。
その他、地域ぐるみの見守り、PTA活動も活発で「顔の見えるコミュニティ」が築かれています。
高齢者・セカンドライフ支援

高齢者支援も充実しており、
- 地域包括支援センターが健康・介護・生活相談を一括支援
- 配食サービス、外出支援、見守りサービスなど、日常生活をサポートする制度も整備
- 65歳以上を対象にした運動教室や認知症予防講座も定期開催
自然との距離が近く、アクティブシニアのセカンドライフにも適した街です。
葉山は三浦半島の西側に位置し、 相模湾に面した海辺のエリアと、里山風景が残る内陸部のエリアに分かれます。
一色海岸、森戸海岸、長者ヶ崎など美しい海岸線があり、葉山しおさい公園、仙元山ハイキングコースなど緑地も豊富です。
都市部では味わえない「海と山に囲まれたゆとりある暮らし」が実現できます。
アクティブな暮らしを楽しめる
- マリンスポーツ(SUP、シーカヤック、釣り)
- トレイルランやハイキング、ロードバイクなど
- 週末は朝市や地場野菜の直売所で買い物を楽しむ生活も
このように「海が日常の一部になる暮らし」が、多くの人にとっての決め手となっています。周りに山しかない場所に住んでいた方や都心に住んでいて海が身近でなかった人にとって、とても魅力的な移住先と言えるでしょう。
空き家バンク・リフォーム支援制度

葉山町は2023年度より空き家バンク制度を再整備し、移住者への情報提供を強化しています。
登録物件数は多くありませんが、 築古物件を活用してリノベーションしたい層にとっては貴重な情報源。
また、神奈川県住宅リフォーム助成制度を活用すれば、 耐震化・省エネ改修等の費用の一部を補助対象とすることが可能です。
参考元:葉山町公式サイト
葉山に移住する前に知っておきたい治安状況と安全性への取り組み
葉山町は神奈川県内の自治体の中でも、犯罪発生率が非常に低いエリアです。
2023年の町内の刑法犯認知件数は年間40件未満で、 同規模の自治体と比べても安定した治安水準を維持しています。
- 地域住民による自主防犯パトロール
- 小中学校の通学路整備、防犯カメラ設置の強化
- 外国人観光客に対応した多言語案内、防災マップ整備
これらの取り組みにより、 子育て世代・高齢者・単身者問わず、誰にとっても安心できるまちづくりが進んでいます。
最近では外国人観光客や移住者も増えてきて、治安が悪くなったと感じる方も多いでしょうが、葉山はこれらのような厳重な整備により、子連れにも高齢者にも心強い制度が整っています。
葉山町の交通アクセスと移動事情
鉄道駅がない葉山町では、 京急逗子・葉山駅、JR逗子駅からのバスが町内交通の中心です。
- 逗子駅から品川駅までは約55分、横浜駅までは約30分
- 葉山町内の主要バス路線は「京急バス」が運行
- 各エリアに停留所があり、車がなくても生活は可能
ただし、坂道や路地が多いため、子育て・高齢者世帯は車や電動アシスト自転車の併用がおすすめです。
観光シーズンは渋滞が発生しやすいため、時間にゆとりを持った移動が求められます。
葉山の住まい探し:土地・戸建て・リノベーション
土地・戸建てを希望する方へ
葉山町の土地価格は神奈川県内でもやや高めで、 2024年現在の平均坪単価は約60万〜90万円となっています。
特に海沿いの堀内、一色エリアは人気が高く、 整形地・平坦地の希少性も相まって価格は上昇傾向です。
土地探しの際は、
- ハザードマップ(津波・土砂災害)の確認
- 接道条件と敷地形状のチェック
古家付き土地の活用方法 なども重要な判断材料となります。
中古住宅+リノベという選択肢
築30〜40年の物件が多く、断熱性や耐震性が不十分なケースも。
ただし、自然素材と職人技を活かしたリノベーションを施せば、 快適かつデザイン性の高い住まいに生まれ変わります。
葉山町に移住する際の注意点(デメリットと対策)
- 坂道が多く、徒歩や自転車移動がしんどい場面がある ⇒ 地形に合った立地選びと車・自転車の併用を検討
葉山町は海と山に囲まれた地形ゆえ、坂道の多いエリアが点在しています。特に高低差のある上山口や木古庭エリアでは、日常の移動に体力を要することも。高齢者や小さなお子さんがいる家庭では、住む場所の選定とともに移動手段の確保が重要です。 - 湿気や塩害による住宅の劣化が早めに進行する可能性 ⇒ 外装・金属部品の素材選び、メンテナンス計画がカギ
海沿いの立地では、潮風による金属のサビや外壁の傷みが発生しやすくなります。住宅を長持ちさせるには、防錆対策が施された素材の使用や、定期的な点検・補修が不可欠です。また、高湿度によるカビ対策として、断熱・通風設計も大切になります。 - 土地価格が高く、売買競争も激しい ⇒ 地元に強い設計事務所・工務店と早期に相談・調整を
葉山町の人気エリアでは土地の流通が限られており、良質な物件はすぐに買い手がつく状況です。特に南西向きの整形地や海が見える区画は競争率が高いため、希望条件に合う土地を確実に購入するためには、地域の土地事情に精通した事業者と連携し、スピーディーに動くことが求められます。
【エリア別】葉山町の特色と住みやすさから移住先を考える

堀内エリア
葉山町の中心エリア。行政機関や商業施設が揃い、生活の利便性が高い地域です。海岸までも徒歩圏内で、日々の散歩や釣りも楽しめます。
土地価格相場:坪単価80〜100万円前後。葉山の中でも高めの水準。
交通アクセス:逗子・葉山駅からバス10分圏内。バス本数も多め。
商業施設:葉山郵便局、葉山ステーション、町役場周辺のスーパーや医療施設が集積。
学校環境:葉山小学校、葉山中学校の学区内で、徒歩通学しやすい立地。
▶ 葉山の中心部で利便性が高く、海岸までも徒歩圏内。 スーパーマーケットや病院、郵便局が揃っており、共働き家庭にも人気です。
一色エリア
一色海岸にほど近く、閑静な住宅街が広がる人気の高いエリア。
土地価格相場:坪単価65〜95万円前後。景観保護区域に指定されている場所も。
交通アクセス:逗子・葉山駅からバスで15分程度。一色住宅停留所付近が中心。
商業施設:葉山一色郵便局、一色海岸近くの個人商店やカフェあり。
学校環境:一色小学校が近隣にあり、学区内通学も安心。
▶ 文教エリアとしても知られ、教育施設や公園が充実。 一色海岸に近く、マリンレジャーと静かな住環境を両立したい世帯に最適です。
上山口エリア
町内北東部に位置し、山々に囲まれた緑豊かなエリア。農のある暮らしが可能。
土地価格相場:坪単価50〜65万円前後。広めの敷地も比較的確保しやすい。
交通アクセス:逗子駅から車で約15分。バス便ありだが本数は少なめ。
商業施設:スーパーは少ないが、直売所や農家の無人販売所が点在。
学校環境:葉山小学校学区内で、自然体験に恵まれた子育て環境。
▶ 内陸の自然豊かなエリアで、畑や田園が広がるのどかな雰囲気。 週末農業や家庭菜園を楽しむ方も多く、ゆとりある暮らしを望む方におすすめです。
下山口エリア
山と海の中間に広がる住宅地で、子育て世帯も多く住む地域。
土地価格相場:坪単価65〜80万円前後。利便性と環境のバランスが良い。
交通アクセス:逗子駅からバス15分程度。山手方面への抜け道が便利。
商業施設:町内スーパーや薬局、小さな飲食店も点在。
学校環境:南郷中学校、一色小学校にアクセス可能。
▶ 山に囲まれた立地で、落ち着いた住宅地が広がります。 教育機関も近く、通学距離が短いため子育て家庭に向いています。
木古庭エリア
葉山の最南部に位置する静かな山あいの集落で、密集を避けたい方に最適。
土地価格相場:坪単価45〜60万円前後と葉山町内でもリーズナブル。
交通アクセス:逗子駅から車で20分ほど。バス便は1時間に1本程度。
商業施設:施設は少ないが、生活は車移動でカバー可能。
学校環境:学区は葉山小学校。落ち着いた教育環境。
▶ 葉山の最南端で、住宅密集度が低く静かな時間が流れるまち。 景色や静寂を重視したい方や、セカンドライフ世代にぴったりです。
葉山町は、エリアによって「価格帯」「アクセス」「商業・医療施設の充実度」「教育環境」に違いがあります。 まずは自分たちのライフスタイルに合ったエリアの特徴を比較検討し、理想の住まいづくりに役立ててください。
理想の暮らしを葉山で叶えるには?
葉山での暮らしを成功させるには、 自然との共生、機能性、そして長期的な快適性を考慮した家づくりが鍵となります。
私たち「あすなろ建築工房」では、 「設計事務所+工務店」という体制により、 デザイン力と施工力を融合させた家づくりを実現しています。
➤住まいの実例はこちらから(家の外観・内観を閲覧できます)
➤住まい手の声をみてみる(実際に住んでいる方へインタビューしました)
【まとめ】葉山移住が向いているのはどんな人?
- 都会の喧騒から離れて、自然に寄り添った暮らしをしたい方
- 子どもを自然の中でのびのび育てたい方
- 自分たちらしい住まいを一から設計・実現したい方
葉山町は「日々の暮らしを大切にしたい人」にふさわしい街です。
将来を見据えた住まい選びとライフスタイル設計を、 ぜひ葉山でスタートしてみませんか?
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