メンテナンス

直して住み続けるリフォーム


住宅の改修を意味するリフォーム(reform)ですが、一般的にクロスの張替えや壁の塗装、外壁の塗装・張替え、キッチンやトイレの入れ替えなど、部品を交換する改修を指すことが多いようです。それらは古くなり劣化したものを新品に交換するという類いのものですが、わたしたちあすなろ建築工房では、そうした元の状態に戻すだけのリフォームでなく、より快適に暮らすことができるリフォームを提案しています。

1.リフォームするメリット デメリット

一般的に言われるリフォームの最大のメリットは、コストを抑えることができるという点です。
建て替えし、新築を建てるのと比較すると、仮住まいも含めかなり大きな費用の差が生まれます。劣化が進んでいる部分や気になる空間だけリフォームすれば、多少の不便はありますが、仮住まいの部屋を借りることなく、住み続けながら工事を終わらせることができます。

もうひとつは短期間で工事が終わるという点。
部材や部品の交換、壁の塗り替え程度であれば、数日で工事を終わらせることが可能です。新築となると設計期間も入れると1年近く掛かってしまいますから、その差は歴然です。

リフォームのデメリット

表面的な改修しか行わない場合、一見「新築そっくり」にはなりますが、構造や断熱まで手は入れないため、暑さ寒さという住み心地の改善や、地震に対する不安の払拭という部分までは解消されません。

2.リフォームの種類(戸建ての場合)

リフォームを大きく分類すると、化粧直しリフォーム、バリアフリーリフォーム、断熱リフォーム 耐震リフォーム リノベーションなどにわけることができます。

化粧直しリフォーム

劣化した部材や設備を交換するリフォームです。
壁紙の張り替え、キッチンやトイレユニットバスなどの入れ替えなどがこれにあたります。
比較的短期間に工事が終わり費用も安く済みます。

バリアフリーリフォーム

老後、身体が不自由になったとき、またはその時に備え、車椅子でも動きやすくしたり、手すり等を取り付けることで日常の生活を不便なく暮らせるようにするリフォームです。
手すりの取り付け程度でしたら簡単に済みますが、通路の確保となると大きな工事になる場合が多いです。

二世帯化リフォーム

二世帯で暮らすためのリフォームです。
水回りなど共有する空間を決め、それぞれのプライバシーを保つよう間取りも変更します。

断熱リフォーム

一番手っ取り早いのはサッシに内窓をつける工事です。結露がひどいアルミサッシから、断熱性能のいい樹脂サッシに入れ替えるのも効果的です。壁を剥がして断熱材を入れる工事となると、かなり大がかりとなるため、そこまでの断熱リフォームを行うときは、耐震補強も含めてリノベーションとして行われることが多いです。
窓周りだけのリフォームとする場合は注意が必要です。窓リフォームすることで窓の性能が向上し、窓周りでは結露の改善がなされますが、他の部分で悪い影響が出る場合があります。改修前までは窓周りで結露をしていた水分の行き場がなくなり、壁の中で結露してしまうリスクを生じさせます。
窓周りリフォームの場合には、暖房器具を開放系ストーブと呼ばれる石油ストーブ、石油ファンヒーター、ガスストーブ、ガスファンヒーターからエアコンに変更するなどの生活方法についても変化させる必要があります。

耐震リフォーム(制震・免震も)

大地震に備えて、構造を補強するリフォームです。
1981年以前に建てられた住宅は現在と耐震基準が異なるため、震度5程度の揺れにしか耐えられない基準でつくられていますので、耐震補強が必要となります。そのような場合には、筋交いを追加したり、金物で補強したりするなどの耐震リフォーム工事をご提案します。
地盤や現状建物の状況に合わせて、制震装置を設置したり、免震構造を採用するなどの性能向上リフォームをご提案することも可能です。

リノベーション(大規模改修)

構造を活かしつつも、間取りを変更することで、これまでと違う価値を生み出すリフォームを「リノベーション」と呼んでいます。日本でリノベーションというと大規模改修を指しますが、欧米では日本でいうリフォーム全般をリノベーションと呼んでいます。
日本と違い家が資産となる欧米では、直して住み続けたり売却して住み替えたりが当たり前であり、長く住み続けるという点では、日本でいうリノベーション並みの改修を施しているといえるかもしれません。
リノベーションでも耐震や断熱工事を行わない場合もあるので注意が必要です。

3.リフォーム業者の選び方

リフォームというと、「○○を直したい」とか「○○を交換したい」と短絡的に考えがちで、それらがメニュー化されたリフォームショップに頼まれている方も多いと思います。
しかしながら、リフォームショップは工務店と違い、そうした軽微な工事しか請け負っていないため、知識や経験値に欠けることが多いので注意が必要です。(もちろん工務店にも、そういういい加減なところは存在しますが)
特に耐震補強改修、エコリフォーム(断熱改修)、バリアフリー改修は、経験と実績がとても重要となります。あすなろ建築工房には経験豊富な大工、建築士、増改築相談員、特定リフォームカウンセラー、うちエコ診断員などの有資格者を揃えていますが、そうした資格者がいるかは、ひとつの判断材料になると思います。

4.リフォームするなら、見た目でなく住み心地を改善するリフォームを

リノベーションを含めた5つのリフォームのうち、断熱・耐震・バリアフリーといったあたりのリフォームは見た目だけでなく、住み心地も大きく改善できるリフォームになります。
リノベーションのように大規模な改修の場合でも、ここを改修しないと見た目は劇的に変わっても心地良い住まいにはなりません。化粧直しの部分でも、ビニルクロスにするのか珪藻土や漆喰といった自然素材を使うのかで、心地よさは大きく変わってきます。

あすなろ建築工房では、リフォームのご相談をうけた場合、直したい部分だけでなく、現状の暮らしに不満がないかもヒアリングさせていただき、予算も含めた最適解なリフォームを提案させていただきます。

5.リフォームコストの比較

ここでは簡単な化粧直しリフォームと、断熱・耐震改修まで行った場合の比較をしてみたいと思います。

化粧直しリフォーム

工事内容 金額
キッチン・洗面・浴室変更 約300万円〜
断熱・耐震改修リフォーム
【内訳】
断熱工事 300万円
耐震工事 200万円
自然素材仕上げ 150万円
設備入れ替え 300万円
約950万円〜

参考:同規模同仕様を新築で建てた場合 約2,800万円

たしかに断熱や耐震改修まで行った場合と化粧直しでは金額に大きな開きがありますが、光熱費の削減はもちろん、毎日の心地よさがまったく違い、いえば建て替えたのと同じくらいの満足が得られると思います。傷んだところだけ・・・というリフォームをお考えなら、雨漏りやシロアリ被害などの住まいの診断も含め、一度あすなろ建築工房にご相談ください。

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6.あすなろ建築工房のリフォーム事例


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