メンテナンス

床下エアコンのメンテナンス

「床下エアコンのメンテナンスはどうしたらいいですか?」

「床下の掃除は大変では無いですか?」

「床下は埃だらけになりませんか?」

などの質問を頂くことがとても多くあります。

そこで、床下エアコンを採用した場合のメンテナンスについてまとめておきたいと思います。

皆さんが気にされているようですが、床下エアコンといっても特別なエアコンではなく、普通の壁掛けエアコンをただ床付近に設置しているだけなので、メンテナンスは普通のエアコンとまったく同じです。カバーを外してフィルターを掃除するだけです。カバーを外す際に少しだけコツがいりますが、慣れればすぐに外せます。カバーの外し方はエアコンの説明書に書いてあるので、そちらを参照下さい。最近は設置位置をもう少し高い位置にしているのでカバーをしたままでもフィルター掃除が出来るように改良している場合もあります。

エアコンは運転時間に比例して、フィルターに埃が溜まります。24時間運転など使用頻度が多い場合には、週に一度位の頻度でフィルター掃除をすることをお勧めします。特に高気密住宅の場合は、家中の空気がこのエアコンを経由することになるので、埃が集中してきます。この埃の量を軽減したい場合には、アローファンに電子集塵機を設けると埃量を軽減できます。電子集塵機については、こちらをご参照下さい。↓

https://www.asunaro-studio.com/blog/sekio/2020/03/12695/

https://www.asunaro-studio.com/blog/sekio/2020/03/12749/

フィルターの掃除は、フィルターについた埃を掃除機で吸うだけです。

もう一つ掃除する必要がある場所があります。それは各所に設けた床の吹き出し口です。

床吹き出し口には、ガラリが設置してあります。このガラリは簡単に取り外すことが出来ます。ガラリの種類はいろいろあり、フローリングの方向や予算で変えています。いずれにせよ簡単に外せるようにしてあります。

ガラリを外すと、このようにメッシュ網部分に埃があります。これを掃除して下さい。メッシュはガラリの種類によって、メッシュの種類も違います。ここに埃がたくさん溜まっています。これはお掃除ロボットがここに埃を落とすことが原因です。

そしてメッシュを外すと、床下が見えます。床下部分にも埃が落ちていますので、これも掃除して下さい。

掃除方法は簡単です。ガラリとメッシュを外した隙間から掃除機を差し込んで埃を吸い取って下さい。

床下エアコンの日々のメンテナンスは以上となります。

それでも「床下がどうなっているか心配」という方は、是非床下にも潜って見て下さい。実際に潜ってみると埃などが堆積しているようなことはなく、新築時とほぼ同じ状態が保たれています。その理由は「常に空気が循環しているから」です。空気がよどめば、カビが生えたり、埃が堆積したりしますが、常に空気が動いているのが床下エアコンの家の特徴ですので、床下は埃が溜まるようなことはありません。

床下エアコンを設置したお家にはこのような板材を床下に置いてきてあります。

板の裏には車輪が付いていて、この板の上にお腹を載せて床下を移動します。工事中に大工さんや監督さんが使っていたものです。

もし頻繁に床下を点検したい方はこのようなプロ用作業寝台をご購入されてもよいと思います。クリーパーと呼ばれるもので、自動車の下回りメンテナンスに使われるものです。板と比べると断然移動が楽になります。価格も3000円くらいからあります。

実際に床下に潜って移動してる際の様子です。ヘッドライトを頭に設置しています。床下エアコンを採用した場合には、床下空間は室内と同じ空間となりますので、外部に開口部がありませんので、光が入ってきません。前述の床吹き出し口が唯一の光が差し込む場所となります。基本的に光が入ってきませんので、ヘッドライトがあると何かと便利です。

せっかく床下に潜るのであれば、ハンディ掃除機を持って行きます。掃除機は先の車輪の付いた板に載せて移動させると便利です。

実際に床下には埃が堆積していたりカビがあるような空間では無いので、掃除機の出番はそうありません。

ところどころにこんな感じでダンゴムシや小さなクモの死骸がありますので、これを掃除機で吸って下さい。

床吹き出しの下の様子です。上部から掃除機で吸っていないとこんな感じで埃や髪の毛などが落ちていますので、ここを掃除して下さい。

アローファンの吹き出し口付近の様子。こちらも埃などの堆積はありません。

以上のように、床下エアコンを設置したお家の床下は埃などの堆積はなく、定期的なメンテナンスは特には必要はありません。とは言っても年に一度くらいは床下の様子を見てあげることも大事です。


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