変形地でもウッドデッキは楽しめる!敷地の形を活かした屋外空間
家づくりを考えるうえで、敷地の形は大きな影響を与える要素です。とくに三角地や旗竿地、不整形な形をした変形地は「活用しづらい」と思われがちですが、実はその個性を活かした“特別な屋外空間”を楽しめる可能性を秘めています。
この記事では、「変形地だけどウッドデッキを設けたい」「デッドスペースをうまく活用したい」とお考えの方に向けて、設計の工夫から実際の事例、家族で楽しむ活用アイデアまでを詳しくご紹介します。
変形地にウッドデッキを設けるメリットとは?

変形地にウッドデッキを設ける最大のメリットは、通常なら使いづらいスペースを暮らしに役立つ空間に変えられることです。
例えば、三角形の角部分や細長い通路状の敷地は、建物を建てるには難しいとされがちですが、ウッドデッキとして活用すれば、家族や友人がくつろげる場になります。変形した土地は視線の抜けや外構デザインに個性が出やすいため、街並みに調和しつつも特別感のある屋外空間がつくれます。 |
また、ウッドデッキは「室内」と「外」を自然につなぐ役割を持っており、土地形状に合わせた唯一無二の設計ができることも変形地ならではの魅力です。
家族で楽しむ!変形地ウッドデッキの活用シーン5選

変形地のウッドデッキをどのように活かすかは、ライフスタイルによってさまざまです。ここでは、家族全員が笑顔になれる代表的な活用方法を5つご紹介します。
変形地ウッドデッキの活用シーン
1.BBQスペースとして活用
2.子どもの遊び場として
3.家事・洗濯スペースとして
4.テレワークや趣味の場として
5.ペットのための空間に
1.BBQスペースとして活用
敷地の奥まったスペースやL字型の角地は、屋外キッチンやグリルを設置するBBQコーナーにぴったりです。防火仕様の床材やパーゴラ(屋根)を設ければ、雨天でも安心して使えます。
2.子どもの遊び場として
三角形や台形などの余白部分をウッドデッキにすれば、ブランコ・砂場・ビニールプールなど、子どもが遊べる安全なスペースになります。段差に腰かけておやつを食べたり、親子で過ごす時間も豊かになります。
3.家事・洗濯スペースとして
変形した細長いスペースでも、陽当たりや風通しを活かして物干しスペースとして活用できます。ウッドデッキに腰かけながら一息ついたり、合間にちょっとしたガーデニングを楽しむこともできます。
4.テレワークや趣味の場として
変形地ならではの奥まった空間は、静かなテレワークスペースとしても活用できます。植栽で囲めば、ちょっとしたアウトドアオフィスが実現。読書やDIYなど、趣味の時間を過ごすのにも最適です。
5.ペットのための空間に
細長くて使い道に悩む場所も、ドッグランや猫の遊び場に変身します。滑りにくい素材や安全な柵を使えば、安心してペットを放すことができます。
高低差を活かした「中間層テラス」という選択肢
神奈川県内の土地では、坂道や傾斜のある敷地も少なくありません。そんな変形かつ高低差のある土地では、中間層テラスという設計手法が有効です。
中間層とは、「家の1階と2階の“あいだ”にある中間的なスペース」のことで土地に高低差がある場合に、床の高さをずらして設けることで生まれる空間です。
ここにウッドデッキを設けることで、段差を「眺めのいいテラス」や「腰かけスペース」「菜園」などとして活用できます。室内から直接アクセスできるよう動線を確保すれば、屋外空間も“家の一部”として自然に組み込むことができます。
敷地の形状別!ウッドデッキの活用アイデア
よくある変形地の形状に合わせたウッドデッキ設計のアイデアを、よくある形状別にご紹介します。
三角地の場合

角を利用して三角形のウッドデッキを設けると、プランターやベンチ、ハーブ棚を置くのにちょうどよいスペースになります。視線をさえぎるフェンスを設ければ、屋外でも落ち着いて過ごせます。
※写真はイメージです
細長い地形の場合
建物の脇や旗竿地の通路部分に沿って細長いウッドデッキを敷設することで、動線が整い、視覚的にも空間がつながります。鉢植えや照明を組み合わせると、通路が癒しのガーデンに変わります。
※写真はイメージです

実際の施工事例で見る「変形地×ウッドデッキ」の工夫
「FULL HOUSE」:変形敷地でも家族のくつろぎ空間に

2階リビングにつながるウッドデッキが、内外とをつなぐ大切な場所になっています。変形した土地を丁寧に読み解きながら、お子様が安心して遊べる屋外空間が実現しました。 → FULL HOUSE
「BBQはうす」:アウトドア志向のご家族にぴったり
奥まった変形地に建てた「BBQはうす」。変形地を利用したスペースにBBQデッキを設置。友人との集まりにも活躍しています。非日常感を演出できる空間としてご家族に好評です。 → BBQはうす

「Stickout House」:飛び出した敷地を特等席に

敷地の一部が道路側に突き出したような形状を逆手に取り、シンボルツリーを囲むデッキスペースを設けました。街並みとも調和し、四季を感じる場所となっています。 → Stickout House
設計時に意識したい3つのポイント
変形地にウッドデッキを設ける際には、以下の3点を設計段階から意識することで、長く快適に使える空間になります。
1.プライバシーの確保
周囲の建物や道路との位置関係によっては、目隠しのためのフェンスや植栽の設置が重要です。特に奥まった変形地では、視線の抜けと遮り方を両立する設計が求められます。
2.メンテナンス性
ウッドデッキは定期的な手入れが必要になります。天然木と人工木では耐久性やメンテナンス方法が異なるため、家族構成やライフスタイルに合わせて選ぶようにしましょう。
3.雨水処理と排水計画
形状が複雑な土地では、雨水がたまりやすい場所ができることもあります。排水処理の計画をデッキ設置前に確認し、必要に応じて暗渠排水や傾斜設計を行うと安心です。
まとめ:変形地の個性を、家族の楽しみ空間に変えよう
ウッドデッキは、変形地における“余白”や“使いづらさ”を、暮らしの楽しみへと変えてくれる強い味方です。土地の個性を活かしながら、家族にとって特別な場所を作ることができます。
あすなろ建築工房では、神奈川県内の変形地における豊富な設計・施工実績があります。ご相談の際には、ウッドデッキの活用まで含めたご提案も可能です。
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