FULL HOUSE

FULL HOUSEFULL HOUSE閑静な住宅地に建ち、親子4人が家族の時間をゆっくりと過ごす住宅です。
25坪の変形敷地、北側斜線の厳しい条件の中に、プライバシーを確保しつつも、開放的な生活ができる空間を確保しました。敷地南側は隣地が迫り、こちらに視線を抜くことができないため南側は採光と日射取得に留め、道路側の西側にバルコニーを設け、ダイニングと連続させています。

延床面積を25坪に抑えながらも、家族が個々のプライバシーを確保しつつ、豊かな家族時間を過ごすことができるよう畳小上がり併設のリビングダイニング空間としています。限られた面積にも関わらず、家事コーナー、インナー物干し場も設けています。
「FULL HOUSE」は、空間を最大限に使い、ご家族の夢と希望をたくさん詰め込んだ家です。

 施工事例:FULL HOUSE はこちら

2018年3月に竣工。お引越しされてまだ数カ月のIさんご夫妻にお話を伺いました。
ご夫妻は共に40代、中学生と小学3年生の男の子の4人家族です。
仕事柄、出勤時間が早朝や深夜というご主人と、それに合わせた生活スタイルが気に入っているという奥様。
共にアウトドアが趣味というご夫婦です。

 

あすなろ建築工房を選んだきっかけは?
また、ここに依頼しようと決めた理由を教えてください

FULL HOUSE奥様:元々横浜に住んでいたのですが、主人の勤務先を考えると都内の方が便利なのではないかと思っていました。また私自身、都内に住むことが夢でした。ある日、インターネットで「東京、狭小、住宅」のキーワードで検索していたところ、あすなろ建築工房さんの物件である渋谷のPOP HOUSEを見つけました。あすなろさんのホームページやAll Aboutの記事を見て、狭小住宅なのにとても素敵な住まいで、ご家族の幸せそうな姿に気分が高揚しました。また、内装も自分好みでした。

FULL HOUSEご主人:私はどちらかというと無理だなと思っていました。もし建てるとしたら、郊外にと考えていましたし、木造よりも鉄骨造に興味がありました。

奥様:いろいろな物件を見ているうちに、どんどん「小さな家」に興味が湧きました。大きい家よりも、小さくても自分らしいお家が建てられるなんて素敵だなと思いながら、主人と二人で街歩きを始めました。
そんな中、あすなろ建築工房さんは、どんなお家を建てられているのだろうと、資料請求をしました。
届いた資料もアットホームな感じで、私の好みにドンピシャでした。主人が、今まで、そしてこれからもお仕事をしていき、一生住み続けるお家なので、素敵な人たちが建ててくれるといいなと思いましたし、話がどんどん進みました。

ご主人:最初はあまり興味がなかった私ですが、もし都内に家を建てるなら、地震や火事などが心配ですので鉄骨造と考えていました。ですから、都内に木造でそういう家が本当に建つのかと思っていました。元々、木の家が好きでしたので、折角ならばログハウス。それも現実的に考えると、場所は郊外かなと考えていました。
でも、いろいろな説明を聞くうちにのめり込んでいって、実際にモデルハウスを見学すると私のイメージが変わりました。

 

土地探しからご依頼いただきましたが、いかがでしたか?

ご主人:最初はネットで調べていろいろ周り、いくつか候補が出てきた段階でどんな土地がいいかをあすなろ建築工房さんにご相談しました。最終的には、ここともう一カ所に絞り、実際に関尾さんに見ていただいたのですが、断然こちらが良いとお勧めいただき、決断しました。

FULL HOUSE奥様:このあたりは土地勘がありませんでしたが、実際に来てみると気の流れが良く、都心も近いのに、ちょっとのんびりしているところが気に入りました。利便性や居心地が良く、即決しました。

ご主人:夜は武蔵小杉の夜景が見えてとても綺麗ですし、ベランダで寝転がってビールを飲みながら月を見るのも好きです。
土地は入口側が三角形と変形ですが、車庫スペースや庭も取れました。北側や東側は狭いのですが、土地を最大限に使っていただき、自分たちの希望もほとんど叶えてもらいました。まさに「FULL HOUSE」です。

奥様:本当に。気持ちもFULLです!(笑)

 

家づくりの際、どのような要望を伝えましたか?

ご主人:土地を購入する前に間取りをご提案いただいたのですが、それは自分たちがイメージしていたものとほぼ一緒でした。多少アレンジはしていただきましたが、間取りはすぐに決まり、依頼しました。

奥様:実は、長男が4月に中学入学であることをお伝えし、スケジュールもそれに合わせていただきました。引っ越しも入学式の数日前ということで、トントン拍子に話が進みました。
本当にタイミングが良かったです。

 

スタッフの印象はいかがでしたか?

ご主人:アットホームで皆さん仲が良いということをまず感じました。
職人の皆さんもきちんと挨拶もしてくださいましたし、気になったことを質問すると丁寧に教えてくれました。棟梁もまじめな方で、みなさん良い方でした。

奥様:建て方の時も職人さんたちが和気あいあいと楽しそうに仕事をしてくださっていたのが印象的でした。私たちの両親も職人さんたちと触れ合って、「こんな方たちに建てていただけるなら間違いないね」と言っていました。

 

モデルハウス見学会はいかがでしたか?

FULL HOUSEご主人:モデルハウスには、本当に心地よさを感じました。ハウスメーカーさんなど、いろいろなモデルハウスがありますが、大きすぎて参考にならなかったりするところが多いですよね。

奥様:あすなろ建築工房さんのモデルハウスって、もちろん綺麗なのですが、関尾さんが実際に住まれていることもあり、偽りのない温かみを感じましたし、説得力がありました。
また、「こういうところなら頑張れば住めるんだ」という実感も湧きましたし、自然素材の気持ちよさも感じられました。あんな気持ちになったのは初めてでした。

ご主人:漆喰なども使われているからだと思いますが、空気感が違いますよね。
空気が澄んでいる感じがしました。

 

実際に暮らしてみていかがですか?

奥様:モデルハウスを見て、広いウッドデッキが欲しいとかブランコが欲しいという要望はありましたが、都内で狭い土地なので、残念ながらそれは無理だと思いましたが、ウッドデッキを作っていただきました。
私の友人たちは、都内に家を持つと言えば、お隣の壁が近かったり、窓やカーテンを閉めたりしているというイメージだったようですが、ここに来て「周りの目が気にならない」と驚いてくれます。

ご主人:外からの目線は全く気になりませんし、窓は開けっぱなし、空は見えるし、お月さまも見える。ここがどこだったか忘れるくらいです。最初は軽井沢のコテージにでもいるかのようでした。
キャンプが好きなので、本当にイメージ通り、理想通りの家ができましたね。

FULL HOUSE奥様:いえいえ、それ以上です!アウトドアリビングではないですけど、ベランダに出ても静かですし、ランタンを点けてバーベキューもやりました。子どもたちも喜んでいました。

ご主人:やっぱり外からの視線が気になっていたので、夜に自分の目で確認しましたが、バーベキューをしても、ここに寝ころんでいても、外からは見えないんですね。それが意外でした。

奥様:ペレットストーブも夢の一つでした。キャンプに行ってコテージに泊まったら薪ストーブがあったり、外でコーヒーやお酒を飲んだりと楽しみがありましたが、こんな家ができて、本当に夢が叶いました。

ご主人:3月に引っ越したばかりなので、まだペレットストーブは使っていないんです。早くペレットストーブを使ってみたい。冬が待ち遠しいです。今はいい季節ですが、冬になって暖かい環境になるのかと思うと、今後は季節の移り変わりが楽しみです。

 

何かこだわったところはありますか?

FULL HOUSE 本棚奥様:間取りに関してはご提案いただいた通りですが、私たちの好みで食器棚などの色味や、ライティングレールやシーリングファンなどを黒にするなど、メンズライクな感じにしたらどうなりますかとご相談しました。それから、本棚も作っていただきました。

ご主人:そうですね。あとは天井に板を張っていただいたり、全体的に色味を少し落としたブラウンの素材を使ってもらったりと、細かいところをお願いしました。

FULL HOUSE奥様:うちは男の子が2人ですし、私もどちらかというとキャンプやギアが好きなので、そういう部分をあすなろ建築工房さんに実現していただきました。

ご主人:テーブルも銘木屋さんをご紹介いただき、実際に訪問し、一瞬で決まりました。モンキーポットのこの板に一目惚れしました。
実は、天板が厚過ぎて、椅子がテーブル下に納まらなかったのですが、板と足の間に耐震材を入れて少し浮かしたところ、きちんと納まったんです。壁も汚れたら漆喰で塗ったりと、自分でカスタマイズできるのも楽しいですね。

 
 

完成した我が家を見ていかがでしたか?

FULL HOUSE 和室ご主人:初めて見た時は、他人の家のようで不思議でした。図面を見てイメージしていたものとは違い、空間が広い点には驚きました。和室はもっと狭いと思っていたし、基礎の段階で歩測しては「こんなに狭いところにソファーを置いたらどうなってしまうんだろう」などと不安な面もありました。でも必要なところは天井を高くして縦の空間を作り、逆に寝室など必要のないところは天井を低くするなど、上手く作っていただきました。本当に無駄がない。正に「FULL HOUSE」だと思いました。

奥様:私は漆喰と木のバランスにため息が出ました。

 

お気に入りの場所はどこですか?

FULL HOUSE キッチンご主人:僕はソファーとこのベランダです。ほとんどそこにいます。

奥様:やはりキッチンですね。賃貸の狭いキッチンと比べ、抜け感のあるキッチンは全体が見渡せて、テレビや外も見えるし、この家の中で一番いい空間かもしれません。
今までは出かけることが多かったのですが、家で過ごすことが増えました。
子どもたちも友達を連れてくることが増えました。長男は友達4~5人でゲームをしたり歌を歌ったりしています。次男の友達は来るとまずロフトで宿題をしていますが、気持ちよさと秘密基地のような感覚で楽しんでいるようです。小学3年生にも関わらず「なんか気持ちいいんだよな。やっぱ木なんだよな」なんて言いますので、本当に気持ちがいいんでしょうね。
FULL HOUSE ウッドデッキ
それから、飼っているペットの亀をどこに置こうか悩みましたが、結局ベランダで放し飼いにしています。亀は環境が変わることに敏感なので、引っ越してしばらくはごはんを食べなくなり、一時は心配しましたが、その後ベランダが気に入ったようで、好きな場所でリラックス。無防備にも手足を長く伸ばして寝ているほどです。

 
 
 

最後に、これから家づくりをされる方へのアドバイスをお願いします

FULL HOUSE 子ども部屋ご主人:夢があったらあきらめて欲しくないですよね。メーカーや工務店によってできる、できない、得手不得手があると思いますが、それを見極めて自分たちの希望通りの家を造ることが一番だと思います。

奥様:あとはやはりプロであるあすなろ建築工房さんの意見を大いに取り入れることですね。
より自分たちの理想を汲んでくださるので楽しい毎日が待っています。
これまでも楽しい家族ではありましたが、人生もう半分あるかと思うと自分たちらしいものに囲まれて生活できるなんて、こんな幸せなことはないと思います。
子どもたちも、こういう家で本物の素材に触れて育つと、いろいろな感覚を持つのではないでしょうか。もちろん人には優先順位があって、例えば住みたいエリアについ行きがちですけど、自分たちも人生の半分を過ごし、子供たちも巣立っていくことを考えると、もう一回自分たちの価値観を見つめ合わせて家族で共有すること。それに合わせた家を造って本当に良かったと思います。

 

あすなろ建築工房から一言

関尾 土地探しから家づくりをご一緒させていただきました。土地探しをされている方には、まず「どんな暮らしをしたいのか」を最初にお伺いし、希望の条件に合った土地を一緒に探すことから始めます。いくつか候補の土地を拝見させていただき、「この土地が一番ご希望の暮らしを実現できる」とお伝えさせていただきました。土地が決まってからはトントン拍子で家づくりが進んでいきました。
センスの良いIさんご夫婦からのご要望は、こちらも考えていなかったようなご要望もあって、いい形でまとめることができました。世に言う狭小敷地で、かなり条件が厳しいものでしたが、条件が厳しいからこそ、いろいろとアイデアも出てきて、判断も早かったです。いただいたご要望はすべて詰め込むことができたと思います。
逆にコンパクトな家の方が家族の距離感も縮まり、居心地がよいものです。コンパクトですから、今後のメンテナンスもコストを抑えることができ、維持管理しやすいものです。この家には、ご家族の夢と希望をたくさん詰め込みました。本当に仲の良いご家族なので、明るい家族の会話が広がることを嬉しく感じています。
家づくりは完成したら終わりではなく、これから長いお付き合いが始まります。今後ともよろしくお願いいたします。