住処

大磯に移住して戸建てを検討している方へ

湘南の中でもひときわ落ち着いた雰囲気を持つ大磯町。古くから政財界人の別荘地として親しまれ、相模湾を望む美しい自然環境と、文化的で品のあるまち並みが今も残ります。東京・横浜への通勤圏でありながら、観光地ほどの喧騒はなく、落ち着いた湘南ライフを送りたい人に選ばれるエリアです。

本記事では、大磯で戸建てを検討する人に向けて、支援制度・子育て環境・暮らしのメリット・注意点・エリアごとの特徴を詳しく紹介します。他の神奈川県内エリアと比べて「なぜ大磯なのか?」を解説していきます。

大磯町で戸建てを検討する人が知っておきたい支援制度

大磯町は規模の小さい自治体ながら、移住や住宅取得を後押しする制度が充実しています。これらを上手に活用すれば、経済的な負担を減らしつつ理想の家づくりが可能になります。

大磯町空き家バンク制度
町内に点在する空き家を移住希望者に紹介し、購入・賃貸をサポートする仕組みです。古民家リノベーションやセカンドライフ向けの住まいを探す人に特に人気があります。平塚や二宮でも空き家バンクはありますが、大磯は「海辺の物件」「別荘地の古民家」が多く、独自性があります

参考元: 大磯町空き家バンク公式

住宅ローン利子補給制度
中央労働金庫の住宅ローンを利用して大磯町内に家を新築・購入・リフォームする場合、利子の一部を町が補助します。首都圏で利子補給制度を設けている自治体は少なく、大磯ならではの魅力です。

参考元: 大磯町 住宅資金利子補給制度

スマートエネルギー補助金
太陽光発電や蓄電池といった再生可能エネルギー設備の導入を支援。環境に優しい住宅づくりを推進しつつ、災害時の非常電源としても役立ちます。

参考元: 大磯町 環境政策課 補助金

小児医療費助成制度
 中学校卒業まで医療費を町が助成しており、子育て世帯にとって安心感があります。

参考元:小児医療費助成制度

二宮町は自然に囲まれたベッドタウン、平塚市は商業都市として発展していますが、大磯は「戸建て取得の経済支援」と「再エネ導入サポート」を併せ持つ点で独自性があります。

子育て・共働き世帯に嬉しい大磯町の暮らしやすさ

大磯町は人口規模が小さいため、子育てや教育の場がコンパクトにまとまっており、安心感のある環境が特徴です。

  • 保育園:4園
  • 幼稚園:3園
  • 小学校:3校
  • 中学校:2校

大規模都市のような選択肢の豊富さはないものの、少人数教育で先生と保護者の距離が近く、地域ぐるみで子どもを育てる文化が根付いています

また、町内には児童館や子育て広場が整備され、一時預かりや病児保育の仕組みも利用可能。平塚や茅ヶ崎と比べても「待機児童が少ない」「顔の見える関係が築きやすい」という点で優れています。

医療機関は町内に中規模病院とクリニックがあり、平塚市民病院や茅ヶ崎徳洲会病院などの総合病院へも車で20分程度とアクセス可能。子育て・共働き家庭にとって十分な環境が整っています。

大磯で戸建てを建てるメリット

大磯町の魅力は、湘南らしい自然と都市利便性のバランスにあります。

自然と歴史が共存するまち

相模湾を望む美しい景観に加え、城山公園や高麗山など自然に触れられるスポットが豊富。かつては伊藤博文や吉田茂など歴代総理も別荘を構えた「高級別荘地」としての歴史があり、文化的で落ち着いた雰囲気があります。

首都圏へのアクセスの良さ

JR大磯駅から東京駅までは約65分、横浜までは約35分。新幹線利用なら小田原駅まで20分で出られるため、全国出張の多いビジネスパーソンにも利便性があります

治安の良さ

横浜や藤沢と比べ犯罪発生率は低く、静かな住宅街が多いのも特徴。観光地的な賑わいが少ないため、落ち着いた暮らしを重視する人に適しています。

食文化の豊かさ

大磯港の「港の朝市」では新鮮な魚介が手に入り、直売所では野菜や果物も豊富。日常の暮らしの中で、湘南らしい「地産地消」を体感できます。

大磯での家づくり・暮らしの注意点

大磯で暮らすうえでは、いくつかの課題も押さえておく必要があります。

土地・家賃相場が高め

湘南ブランドの影響で、平塚や二宮に比べて高い水準。特に駅近・海近は坪単価が上昇傾向です。駅徒歩10分圏内や海沿いのエリアは坪単価80〜100万円を超えるケースもあり、予算を圧迫しやすいです。また物件数そのものが少なく、条件の良い土地は早期に売れてしまうため「選べる自由度」が低いことが難点です。

車が必要なエリアもある

大磯駅周辺は便利ですが、郊外はバス本数が限られ、車の所有が実質的に必須。駅から徒歩15分以上離れるとバス便中心だが、本数は朝夕ピーク以外は1時間に1〜2本程度。買い物も車で平塚や二宮へ出ることが多くなるため、維持費(駐車場代・ガソリン代)を含めた生活コストが上がるので注意が必要です。

観光シーズンの混雑

夏の大磯海水浴場や港の朝市は人気で、週末は道路渋滞が起きやすい。夏の海水浴シーズン(7〜8月)は国道134号が慢性的に渋滞。平日の通勤にも影響するケースあり。「港の朝市」開催日は町内の駐車場が満車になり、住民でも車が停めにくいことがある。

海沿い特有の塩害・湿気 

金属や外壁は劣化が早く、定期的なメンテナンスを前提に考える必要があります。自転車や車は1〜2年で錆が目立ち始めることも。屋外に置く場合はカバー必須。家の外壁は通常より塗装やメンテナンスの周期が短く(7〜10年程度)、ランニングコストが高くなりやすい。

湿気が多くカビが出やすいため、換気システムや除湿機が生活必需品になる。

その他、スーパーや病院は駅周辺に集中しており、港や西小磯エリアに住むと「日常生活で必ず移動が発生」するケースなど予めこのようなデメリットも知っておくと生活のイメージができるのではないでしょうか。

【エリア別】大磯で戸建てを建てるならどこが向いている?

大磯町内でもエリアごとに特色があり、土地価格や学校環境が異なります。自分のライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。

大磯駅周辺

駅前には徒歩圏内で日常の生活が完結し、共働き世帯にも人気のエリアです。通勤・通学の利便性はもちろん、安心感のある暮らしが実現できます。

土地価格相場:坪単価70〜90万円前後
交通アクセス:JR大磯駅から東京駅まで約65分、横浜駅まで約35分
商業施設:品揃え豊富で地域一番店として地元に愛される。スーパー「たまや大磯店」や「しまむらストアー 大磯店」が深夜まで営業しています。
銀行・ATM:「横浜銀行 大磯支店」:有人店舗、ATM完備、歩いてすぐ。学校環境:大磯小学校・大磯中学校が徒歩圏。通学路も安全で、見守り活動も活発です。学校行事や地域との交流も多く、教育環境の密度が高い点も魅力です。


東小磯エリア

住宅街が落ち着いて広がる、ファミリー世帯に人気のエリア。駅近で暮らしやすく、子育て世帯が安心して選べる環境です。

土地価格相場:坪単価60〜80万円前後
交通アクセス:大磯駅まで徒歩圏内、坂道が少なく移動しやすい
商業施設:小規模スーパーや個人商店が点在し、必要な買い物を無理なくクリアできる地域性
学校環境:保育園や大磯小学校が徒歩圏。公園など自然にも近く、遊び場の確保にも困りません。教育・子育てコミュニティが比較的まとまっており、地域のネットワークが安心材料になります。


西小磯エリア

高台の落ち着いた住宅地として知られ、セカンドライフを考える方や静かな環境を求める人に最適です。

土地価格相場:坪単価75〜95万円前後
交通アクセス:大磯駅から徒歩15〜20分、バス利用も可能
商業施設:商業施設は少ないため、車で駅前や別地域への移動が必要
学校環境:教育施設はやや距離あり。通学には車やバスを利用する家庭もありますが、自然環境の中でのびのびと子育てしたい家庭には最適です。


大磯港周辺

海とともに暮らしを楽しみたい方には理想のエリア。港の朝市で新鮮な海鮮に触れられる魅力があります。

土地価格相場:坪単価65〜85万円前後
交通アクセス:駅からは距離があるため、車がほぼ必須
商業施設:「港の朝市」や市場など海側特有のライフラインが日常に溶け込む暮らしが可能
学校環境:小中学校まではやや距離があるため、送迎を含めた計画が必要ですが、海沿いの生活や自然体験を重視する方には価値ある環境です。

まとめ:大磯で戸建てを建てるなら落ち着いた湘南ライフが実現

大磯町は、湘南の中でも「落ち着き」と「利便性」を兼ね備えたエリアです。自然と文化を感じながら暮らせる環境であり、子育て世帯からセカンドライフ世代まで幅広い層におすすめできます。

一方で、土地価格や観光シーズンの混雑など課題もあるため、支援制度やエリア特性を理解して家づくりを進めることが大切です。

大磯で戸建てを検討中の方はこちらからご相談ください

あすなろ建築工房では神奈川県を中心に、自然素材を活かした家づくりを行ってまいりました。ぜひ一度、当社の施工事例を覗いてみてください。


他の記事をみる