2019年10月14日 材料・仕上・工法・設備

ハウスダスト(埃)対策

床下エアコンや階間エアコンを採用する場合は、吹抜けを介して暖かい空気を各部屋に移動させます。そのままではロフト部分や2階に暖かい空気が溜まってしまいます。そこで床下とロフト部分を鉄製のスパイラルダクトで結び、カウンターアローファンを設置して、ロフトの暖かい空気を床下に戻すことで、家全体を均一に暖房しています。全館冷房の時は、カウンターアローファンを逆回転運転し、床下の冷たい空気をロフトに運び、冷房の補助をしています。冷暖房時には、24時間このダクトは空気が流れることになります。

そこで問題となるのが「ハウスダスト(埃)」です。人が生活する限り、家の中では、衣類やお布団からそれなりの埃が発生します。外から入ってくるものでなく家の中で発生するものなので、どうしてもダクトの中には埃が付着します。実際にはリターン口と呼ばれる吸い込みのガラリ部分に付着します。ここにフィルターを設けて、こまめに掃除することである程度の埃を除去することは可能なのですが、アローファンは夏と冬とで方向が変わるので、フィルターの位置を季節で変える必要が生じてしまいます。またその付着量はかなりの量なので、こまめにフィルター掃除が必要となります。

 

その埃付着を軽減できないか悩んでいたところ、マツナガの松永社長から「電子式集じんフィルタ空気清浄機」の紹介を頂きました。本来は第一種熱交換換気の外気導入部に設置し、外気のチリや虫や有害物質を除去するものなのですが、これを住宅建物内の循環部分に設置することで、外気から入ってきたチリ有害物質を取り除くだけでなく、住宅建物内の埃も除去する効果があるとのこと。ということで「まずは実験」ということで、六ッ川の家のアローファンのダクト部分に設置してみました。既存のスパイラルダクトをカットして、アルミのフレキシブルダクトでつなぎ、クローゼット内になんとか設置出来ました。さて効果のほどはいかほどか?しばらく様子を見てまたご報告いたします。

 



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