2019年3月1日 竣工後・メンテナンス・検査

小屋裏構造の補強?

 

 

雨漏り調査の依頼を受けて、築50年のお家にお伺いしてきました。スタッフが小屋裏を覗くと、「なんじゃこりゃ!」の声が。

小屋裏には、おびただしい数の補強金物が設置されていました。通常の住宅建設の際に使用する金物ではなく、私たちには見慣れない形の補強金物です。

 

 

小屋裏は、屋根の荷重がかかるだけなので、こんなごつい金物で、しかもこんなに多くの数で固定する必要はありません。

間違いなく悪徳リフォーム業者の仕業です。

小屋束材や梁材や母屋材に無理やりコーチスクリューボルトという太いネジで取り付けてしまっているので、構造材が割れてしまっているところもいくつか見られました。

補強どころか、耐力が著しく低下してしまっています。

本来であれば、1階>2階>小屋裏の順に構造的に強くなければならないところです。小屋裏部分だけ補強をしてしまうと、地震の際に小屋裏の動きが固くなりすぎて、2階や1階の負担が大きくなって、2階部分や1階部分の倒壊の可能性が逆に高くなってしまう恐れもあります。人の命を軽視した大変悪質なリフォームと言えます。

 

 

しかも、小屋裏には、複数の撹拌ファンも設置されていました。小屋裏ないで熱気を攪拌するだけで、温度は下がりません。単なるファンの電気代の無駄使いにしかならないものです。

悪いことしている業者はまだまだたくさんいるようです。皆様お気を付けください。

リフォーム工事を依頼する場合は、地場に根差した地域工務店にご相談ください。

 



他の記事をみる