2016年10月9日 材料・仕上・工法・設備

ハーフユニットバス オイル塗り

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六ッ川の家のハーフユニットバスのヒバの羽目板にオイル塗装を行いました。

あすなろ建築工房のお風呂のほとんどがハーフユニットバスを採用しています。それは、「止水性が良い」「調湿機能が抜群」「お手入れがしやすい」「長く使える」などなど、トータルで考えて、住宅のお風呂として適していると判断しているからです。

ハーフユニットバスの腰の高さから上の部分は、大工さんが造る羽目板の仕上げとすることがほとんどです。ここにはヒバ(別名を翌桧(あすなろ))の羽目板を使用することが多いのですが、この羽目板に塗装をするかどうかは好みに寄ります。

自然系オイルを塗布することで撥水性が高まるのでお手入れは楽になります。しかし、保護のオイルが浸透するので、しばらくの間は、ヒバのあの芳香は感じにくくなります。メンテナンスを取るか、心地よさを取るか、判断は悩みます。今回は塗装の仕方の説明をするのと、塗装の耐久性を見る意味も兼ねて塗装してみました。

オイルを塗布する場合の方法を簡単にご説明します。

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まずオイルの塗る部分と塗らない部分でしっかりとマスキングをします。マスキングテープは市販のもので構いませんが、使い勝手としては住友3Mのものが抜群に使いやすいです。

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手摺などもしっかりとマスキングします。

オイルがもしこれらの樹脂部分についてしまうと、塗装直後は気にならなくても、しばらくすると黄色くなっていまいます。乾いたオイルは落としにくいのでしっかりとマスキングしてください。

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マスキングテープの上に、マスカーと呼ばれるビニールのシートを貼ります。ホームセンターでこれも売っています。浴槽などにオイルが垂れてしまうことを防ぎます。

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刷毛で塗ります。このときにたくさん付けすぎないようにします。

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刷毛で塗った後に、乾かないうちに、ウェスで拭き取ります。ここが肝心です。ムラのないようにしっかりと拭き取って伸ばします。厚塗りしても良いことはありません。しっかりと伸ばして拭き取ってください。

この作業を下塗り材のオイルと仕上げのオイルで2回繰り返します。使用するオイルは自然系のものです。子供でも安全に塗ることが出来ます。

これで羽目板の表面にしっかりとオイルが染みこむことができ、撥水性が高まり、カビや汚れを抑制します。



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