2011年7月20日 材料・仕上・工法・設備

在来木造真壁構造でも火災保険が安くなる

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本日は全国中小建築工事業団体連合会工務店サポートセンター主催の「木造軸組工法による省令準耐火構造」の説明会に参加して来ました。工務店が建てる木造住宅にとって画期的な改革となる事項なので、会場は超満員で熱気ムンムンです。

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我々が通常手がけている在来木造の住宅は火災保険の区分では「H構造」という区分になり、保険料の値引きは適用されませんでした。しかし今回、工務店サポートセンター防耐火委員会において耐火試験を行うなどの努力によって、真壁構造の在来木造住宅においても省令準耐火構造を適用することが可能となり、火災保険の区分もコンクリート造などと同様の「T構造」 に区分されることになりました。これまでも住宅金融支援機構の仕様を適用することで大壁構造であれば、省令準耐火構造にすることは可能でしたが、今回は我々が通常手がけている真壁構造の場合にも適用されるようになりました。

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上記のスライドのように神奈川県で2000万円の火災保険に35年の長期一括払いした場合の保険料は726,670円ですが、これが311,300円になります。なんと41万円も安くなります。また同時に地震保険の保険料も安くなり、地震保険5年分が125,400円から67,700円になります。35年で考えると、さらにここでも40万円も安くなります。ほんとに画期的なことです。

使用する材料や工法に少々の制約があり、住宅履歴情報に登録するなどの諸手続きが必要にはなりますが、これから家を建てるお施主様にとっては保険料をとても安く押えることができるようになるので、これからの家造りにおいて、標準になると思います。

今回の工務店サポートセンター仕様での省令準耐火構造の取得は、防耐火委員会のメンバーの皆さんのご努力によってなされたものです。皆様お疲れ様でした。ありがとうございます。活用させて頂きます。



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