2010年9月10日 学習・研鑽

シンケンスタイル2日目

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本日はSAREXワークショップ鹿児島合宿の2日目です。今日もいい天気です。

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㈱シンケンの本社にお邪魔しました。本社建物もセンスの良さが伺えます。

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80名以上の参加者なので、オフィス内はギュウギュウです。

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我々訪問者のために、通常の業務時間よりも早く社員の方が出社され、説明を頂きました。

社員の方は皆礼儀正しく、どんな質問にも的確に答えて下さいました。ふと昔にパークハイアットホテルに見学にお伺いしたときのことを思い出しました。当時の私はフォージーズンズホテルの設計担当だったこともあって、都内の五つ星ホテルに泊まっては、客室やバックヤードなどを見学させてもらっていました。パークハイアットホテルは特に素性を明かさずに、「裏方も見せてもらえますか」とお願いしたところ、「どうぞご案内します」とゴミ処理施設まで希望するところをどこまでも見せてくださいました。「なぜ、こんなところまで見せてくれるのですか?」と質問したところ、「隠さなければならないことがないので、どこまでもご希望されるところまでお見せします。」との回答でした。回答の通り、裏方の隅々まできれいに整理整頓され、ベストなサービスが出来る体制が保たれていました。今回のシンケンさんも、隠さなければならないこと、見せたくないことがないことがなく、最上の仕事を行うことが出来ている表れだと感じました。

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場所を移動して迫社長からお話を頂きました。SAREXメンバーからの質問に迫社長が答えるというQ&A方式で行われました。野辺さんからご指名を頂き、私も質問をさせていただきました。皆さんからの突っ込んだ質問のおかげで、あまり明かされない迫さんの設計手法、説得術、集客術など貴重なお話をたくさんお伺いすることが出来ました。下記に私の備忘録としてキーワードを記します。

「好きなことをやりたいと思って始めた仕事であるということ(家造りのプロ)」

「価値観の共有(すべての基本)」

「家の価値は持ち主がその家を好きかどうか(施主が壊そうと思うときがその家の寿命)」

「自分で住んでどう思うか(答えはそこにある)」

「日々疑問を持つ(チャンスを逃さない)」

「街角に置かせてもらっているモデルハウス(現場の意味)」

「現場で働く職人は、『見られること』が仕事(オルスタズの意味)」

「社長の仕事は潜在客つくり」

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午後からは、シンケンさんのモデルハウスを拝見しました。住宅展示場の一角にあります。

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大手ハウスメーカーのモデルハウスが並ぶ中、隅の条件の悪い場所に異彩を放った建物があります。

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他のモデルハウスとは明らかな違いがあるので、集客は比較にならないそうです。他の大手モデルハウスにはサクラの靴が置いてあるけど、ここはいつも見学が絶えないそうです。

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展示場は10年が経つそうです。他のモデルハウスは既に1,2回建て替わっているなかで、ここはそのままだそうです。10年経った家がどうなっているかを示すには丁度いいそうです。昨日、引渡し前の物件を拝見したあとなので、この10年のシンケンの進化を見ることが出来ました。

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最後にこの大人数をご案内頂いた迫社長にお礼を申し上げ、一本締めです。実は私は、再来週に再度、シンケンさんにお邪魔する予定です。今度はJBNの次世代委員会での訪問です。また再来週よろしくお願いいたします。

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帰りの飛行機の時間まで時間があったので、鹿児島建築ツアーしてきました。まずは鹿児島大稲盛会館です。設計は安藤忠雄さんです。

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「コンクリートで球体を作らせるなんて、、、、」 型枠職人さんご苦労様でした。工事監理大変だったろうな~。建築の限界は無限であることを再認識させられる建物です。

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球体の内部です。中央はARU田口設計工房の小林さんです。奥山建設さんのムコ殿です。

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「カッコいいスイッチプレートだな~。妙にエッジが効いている、、、。」 なんとアルミの厚板を切り出して、スイッチプレートに加工してありました。

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移動は路面電車です。楽しいです。

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続いて、鹿児島カテドラル ザビエル記念聖堂に行きました。設計は坂倉建築研究所です。

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丁度、西からの光が聖堂に差し込み、色ガラスを通った光がパンチングメタルを透過して神秘的な空間を作っていました。

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最後に鹿児島の西郷どんの銅像を拝んできました。

2日間の短い時間でしたが、今後の私の人生、あすなろ建築工房の将来に必ずや影響を与える体験でした。迫さん本当にありがとうございました。また再来週よろしくお願いいたします。

 



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