マンション

マンションで置き配はできる?引っ越し前に知りたいルールって?

共働きや子育て世代、そしてセカンドライフを見据えたご夫婦にとって、再配達の手間を減らせる「置き配」はとても便利なサービスです。

ただ、アパートでは当たり前に使えていた置き配も、マンションに引っ越すと「これって大丈夫?」「禁止じゃないの?」と不安になる方が少なくありません。

この記事では、マンションでの置き配に関するルールや実態、オートロック物件での現実的な使い方まで、住まいづくりのプロの視点で丁寧に解説します。

「マンションで置き配って本当に大丈夫?」と不安な方へ

「マンションで置き配って、そもそもやっていいの?
禁止じゃないの?勝手にやってトラブルにならないかが一番不安…」

「コンビニや駅などの受け取りBOXで受け取ることも出来るけど、家まで重いものを運ぶには大変」

アパート暮らしでは当たり前に使えていた置き配も、マンションになると急にハードルが高く感じられます。

その理由は、マンション特有の「管理規約」や「共用部」という考え方にあります。

ここでは、なぜ置き配が問題になりやすいのか、その背景を整理しながら、「マンションだから置き配は無理」と早合点しなくて済むよう、現実的な判断軸をお伝えします。

マンションで「置き配禁止」と言われる主な理由

マンションで置き配が話題になると、真っ先に「禁止されています」と言われることがあります。これは決して、置き配そのものを否定したいわけではなく、マンションという集合住宅ならではの前提条件が関係しているためです。

ここでは、管理組合や管理会社が置き配に慎重になる理由について「なぜ禁止と言われやすいのか」を知ることで、納得感を持って判断できるように解説していきます。

理由①共用部は個人の判断で使えないため

マンションの玄関前や共用廊下は、多くの場合「共用部」として扱われます。共用部は住民全員の共有財産であり、個人の都合だけで物を置くことは原則として認められていません。

管理規約

置き配の荷物であっても、管理規約上は「私物の放置」と見なされる可能性があり、管理組合が慎重になる大きな理由の1つです。

理由②防災・避難動線の妨げになる可能性があるため

管理組合が置き配に慎重なのは、防災面の理由も大きく関係しています。地震や火災などの緊急時、共用廊下は避難経路になります。

そこに荷物が置かれていると、転倒や避難の妨げになる恐れがあり、万一の事態を想定すると「原則禁止」という判断になりやすいのが実情です。

理由③盗難・紛失時の責任所在が曖昧になるため

置き配で最も気になるのが盗難や紛失です。マンションの場合、荷物がなくなった際に「管理組合の責任なのか」「配送会社なのか」「住民個人の責任なのか」が曖昧になりやすく、トラブルに発展するケースがあります。

理由④そもそもエントランスにオートロックセキュリティがあって通れないため

最近のマンションの多くは、マンション内に部外者が入りこむことを防ぐために、エントランス部分にオートロックのセキュリティを設けている場合が多くあります。インターホンで住人にセキュリティを解除してもらい、普段は施錠されているオートロックの自動ドアを通らないとマンション共用部に入ることが出来ません。

外出時などは、解錠が出来ませんので、共用部に入ることすら出来ません。

こうしたリスクや条件を避けるため、管理側が置き配そのものに消極的になることも少なくありません。

管理規約で見る「置き配OK/NG」の分かれ目はどこ?

置き配場所一般的な考え方
玄関前(共用廊下)原則NGが多い
専用ポーチ付き住戸条件付きでOKの場合あり
宅配ボックス原則OK
管理組合が明示的に許可OK

この表から分かる通り、判断のポイントは「その場所が専有部分か共用部分か」です。

マンションによっては専用ポーチが設けられており、そこを専有部分として扱っている場合もあります。その場合、条件付きで置き配が認められることもあります。

情報

重要なのは、「マンション=全面禁止」と決めつけず、規約と実際の運用を確認することです。

マンショントラブルを避けるために置き配使用前に最低限やるべきこと

置き配を使う前に、まず管理規約を一度確認してみてください。特に「共用部の使用」や「私物放置」に関する記載がポイントです。

判断がつきにくい場合は、管理会社に

あなた

「置き配の荷物はどのような扱いになりますか?」

と確認するだけでも、後々のトラブルを防ぐことができます。この一手間があることで、マンションへの引っ越しを諦めずに済むケースも多くあります。

マンションでの置き配は実際にはどう運用されている?

規約に書いていなければ置き配してもいい?

明確に禁止されていなければ、黙認されているケースもあります。ただし、苦情が出た途端に注意される可能性がある点は理解しておく必要があります。

他の住民がやっているなら大丈夫?

「みんなやっている=問題ない」とは限りません。実際には見過ごされているだけ、という場合もあります。

注意されたらどうすればいい?

無理に続けず、宅配ボックスや受け取り方法の変更を検討するのが無難です。

マンションでの置き配は、明確な白黒がついていないケースが多いのが現実です。ただ、仕組みと背景を理解しておけば、知らずにルール違反をしてしまうリスクは大きく減らせます。

オートロックマンションで置き配はどうやっている?

「オートロックなのに、置き配ってどうやってるの?
玄関前まで来れないのに、みんな普通に使ってない?」

オートロック付きマンションでは、置き配のハードルがさらに上がります。アパートと同じ感覚で考えると、思わぬトラブルにつながることもあります。

ここでは、オートロック物件ならではの制約と、実際に選ばれている方法を紹介します。

オートロックがあると置き配が難しい理由

オートロックマンションでは、配達員が自由に建物内へ入ることができません。住民がインターホン越しに解錠する行為も、管理規約上はNGとされているケースがあります。

防犯性を守るための設備である以上、置き配のためにセキュリティを下げる行為は避けるべきです。

配達員は置き配をどう判断している?

配達員は、置き配指定があっても「安全に置けない」と判断すれば持ち帰ることがあります。特にオートロック物件では、エントランス内に荷物を置くこと自体がルール違反になる場合もあります。

写真撮影や通知ができないケースもありますが、これは怠慢ではなく、安全とルールを優先した判断です。

実際に使われている現実的な置き配方法

方法メリット注意点
宅配ボックス防犯性が高い空きがないことも
管理人預かり安心感がある時間制限あり
エントランス置き手軽盗難リスク高
住戸玄関前便利規約確認必須

アパートとマンションの大きな違いは、不特定多数が出入りするかどうかです。

オートロックがある分、建物外やエントランスに置かれた荷物は、かえって目立ちやすく、盗難リスクが高まることもあります。

アパートからマンションに引っ越した人の置き配事情

「マンションだと置き配できない」と諦める人が多い一方で、実際には“できたり・できなかったり”の幅があり、引っ越し後に運用を変えている人が多いです。

ここでは、体験談のnoteから「オートロック」「置き配」のリアルが分かるものをピックアップして紹介します。

読んでいただくと、単なる賛否ではなく「何が不安で、どこを守れば安心できるのか」が見えやすくなるはずです。

また最近ではオートロック式マンションでもスマートに置き配ができるサービスなども登場しています。参考にしてみてはいかがでしょうか?

note|置き配してないのに置き配された話。届ける側・受け取る側(オートロックなのに玄関前に置かれていた)

リンク:note(ノート)

置き配を設定していないにもかかわらず、オートロックマンションの玄関前に荷物が置かれていた体験が語られています。この方は「安全のためにオートロックを選んだのに、なぜ?」という違和感と怖さを率直に記述しており、住民側の不安(勝手に入られていないか、ルールは大丈夫か)を具体的にイメージできます。

「便利さ」より先に「安心」を優先したい方にとって役立つ内容です。

note|気になったこと① マンションの置き配(オートロックでも“エントランス付近に置かれていた”のを見た)

リンク:note(ノート)

オートロック付きマンションの集合ポスト周辺に、宅配便の段ボールが置かれていた場面から、「盗られないのだろうか?」という疑問が描かれています。住人以外にも清掃・工事・配送などの出入りがある現実を踏まえ、“オートロック=絶対安全ではない”視点が分かりやすいです。

エントランス置き・共用部置きが気になっている方に、リスクの捉え方を伝えてくれています。

note|オートロックで置配は無理でしょ問題(配達側の視点:不在だと置き配できず持ち戻りになりやすい)

リンク:note(ノート)

配達の現場側の視点から、オートロック物件で「置き配指定があっても不在だと配達できない」事情が語られています。生活者は「置き配にしたのに届かない」と感じがちですが、配達側の制約を知ると、受け取り方法の設計(宅配ボックス/時間帯/在宅時解錠など)を現実的に組み立てやすくなります。
「うまくいかない理由」を腹落ちさせたい方におすすめです。

オートロックエントランス付きマンションの場合は、住人のニーズに合わせて、新規にエントランス部分に共用宅配ボックスを設置しているところも増えています。ただし、スペース的な制限もあって、ボックス数の制限もあって「宅配ボックスがすべて使われていて、持ち帰りになってしまった」という
話もよく耳にします。

YouTube|【公式】スマート置き配説明動画(オートロックエントランス付き物件でも置き配を実現する仕組み)

オートロック付き集合住宅でも置き配を実現する仕組み(サービスとしての考え方)が説明されています。ポイントは、住民がその都度解錠するのではなく、建物側の仕組みとして「置き配を成立させる」方向に寄せている点です。

「自分の物件でもできるようになる可能性があるのか?」を検討したいときに、基礎理解として役立ちます。

もちろん個人で出来ることではなく、マンション全体で管理組合主体での対応が必要になりますが、若い世帯が多いマンションでは、このようなシステムを導入検討することも解決の一つになります。

マンション玄関前の置き配は危険?メリット・デメリット

「玄関前に置き配したいけど、盗難や汚れ、大丈夫?
本当に安全なの?」

マンション購入や住み替えを検討している方の中には、「置き配が使えなくなるなら困る」と感じている方も多いはずです。

特に共働き世帯や子育て世代では、再配達の負担は想像以上に大きなストレスになります。一方で、マンションの玄関前はアパートと環境が異なり、同じ感覚で置き配を続けるとリスクが高まることも事実です。

ここでは、メリットだけでなく、実際に起きているトラブルや公的データも踏まえたうえで、現実的な対策についてお伝えします。

マンション玄関前に置き配する最大のメリット

メリット

マンション玄関前での置き配が支持されている最大の理由は、生活リズムを崩さずに荷物を受け取れる点にあります。

共働き世帯では平日日中に在宅できないケースが多く、再配達の調整が負担になりがちです。玄関前に置き配できれば、帰宅後すぐに受け取れるため、時間的・心理的な余裕が生まれます。

また、子育て世代では、子どもの寝かしつけ中や入浴中にインターホン対応をせずに済む点も大きなメリットです。高齢世帯にとっても、重い荷物を対面で受け取る負担が減ることから、「便利さ」だけでなく「暮らしやすさ」を支える手段として評価されています。

マンションの置き配で実際に起こりやすいトラブルと現実的なリスク

一方で、マンション玄関前の置き配には、無視できないリスクも存在します。
特に多いのが「盗難」「共用部トラブル」です。

警察庁が公表している犯罪統計では、住宅関連の窃盗被害は依然として一定数発生しており、玄関先・共用部に置かれた物品が狙われるケースも含まれています。置き配は短時間であっても「無人状態」になるため、犯行の心理的ハードルが下がりやすい点は否定できません。

また意外にも長い時間放置しているよりも、短時間で盗まれるケースが多いようです。

置き配で宅配物の盗難にあった全国の男女76名による回答を単純集計。インターネットによるアンケート調査。実施日2022年8月25~31日

置き配で宅配物の盗難にあった全国の男女76名による回答を単純集計。インターネットによるアンケート調査。実施日2022年8月25~31日

また、盗難以外にも以下のようなトラブルが実際に起きています。

共用廊下に段ボールが置かれ「見た目が悪い」「邪魔になる」と苦情が出る
✔雨や風で荷物が汚れ、破損したが責任の所在が不明確
✔管理組合から「共用部に私物を置かないでほしい」と注意される

これらは「非常識な住民だから起きる」のではなく、マンションという集合住宅の構造上、起こりやすい問題だと理解しておく必要があります。

玄関前に置くなら最低限やるべき現実的な対策

それでも玄関前で置き配を使いたい場合は、「何も対策しない」のが最も危険です。
実際にトラブルを減らしている方が実践している対策には、共通点があります。

まず有効なのが、置き配専用バッグやボックスの利用です。中身が見えないだけでなく、簡易的な施錠ができるタイプであれば、衝動的な盗難を抑止する効果が期待できます。

有名なアイテムとして「OKIPPA」などがあります。

次に重要なのが、配送指示の書き方です。

「玄関前」とだけ書くのではなく、「インターホン下の死角」「室外機の横」など、人目につきにくい具体的な位置を指定することで、配達員も配慮しやすくなります。

さらに、マンションの場合は「長時間放置しない」意識も欠かせません。
帰宅時間が深夜になる日は置き配を避けるなど、日によって受け取り方法を切り替える柔軟さが、結果的にトラブル防止につながります。

その他、このような行動をとって解決されているようです。

置き配で宅配物の盗難にあった全国の男女76名による回答を対処法別にクロス集計。インターネットによるアンケート調査。実施日2022年8月25~31日

「なにもしなかった」で解決しているケースもありますが、他の対策に比べて解決率は低いため、盗難にあう前の対策・盗難にあった後の対策は積極的に行いましょう。

それでも不安が残る人のためへの代替案

「対策してもやはり盗難が心配」「管理規約的にグレーで落ち着かない」という方は、無理に玄関前置き配にこだわる必要はありません。

現実的な代替案としては、次のような選択肢があります。

  • 宅配ボックスが空きやすい時間帯を把握し、時間指定で利用する
  • コンビニや駅での受け取りボックスを活用する
  • 管理人常駐の時間帯に配達を合わせる

重要なのは、「置き配を使うか/使わないか」ではなく、自分たちの暮らしにとって何が一番ストレスが少ないかで判断することです。

マンションは安心・安全を前提とした住まいだからこそ、便利さだけに引っ張られず、納得できる選択をしていくことが大切です。

まとめ|マンションでも置き配を上手に使うために

マンションでの置き配は、一律に「できる・できない」と決められるものではありません。管理規約、建物の構造、住民の考え方によって最適解は変わります。

大切なのは、ルールを理解した上で、自分たちの暮らしに合った受け取り方法を選ぶことです。

マンション購入や住み替えを検討する際には、こうした日常の使い勝手も含めて考えることが重要です。

置き配以前に、今後引越し、転居を検討されていて住まい選びやリノベーションについて不安があれば、ぜひ一度ご相談ください。

あすなろ建築工房がいつでもサポートいたします。こちらより気軽にご相談ください。

👉あすなろ建築工房へのお問い合わせはこちら


他の記事をみる