2021年1月5日 学習・研鑽

「群居」という雑誌

年末に西方先生に「群居」をお借りしたので、年末年始の休みに拝見させていただきました。
「群居」とは、1982年から2000年まで刊行されていた住宅建築に関する同人誌です。
ググってみると「布野修司が主宰し、石山修武、大野勝彦、渡辺豊和らによる季刊同人誌」とありました。

実際の雑誌を見てみると、ZOOM飲み会をご一緒している西方里見先生、岩下繁昭先生、松村秀一先生、藤澤好一先生、野辺公一先生が編集委員として名を連ねていらっしゃいます。

 

かなりの活字量で、すべてを読み倒すことは出来ないので、目次から気になる部分をピックアップして斜め読みさせてもらいました。一通り目を通してみて、日本のこれまでの住宅建築をけん引してきた建築家が多く寄稿されていたことに驚きです。

 

そして、その中身は超大御所の建築論だけでなく、現場報告や工程管理などの住宅現場の話や設計や現場のこぼれ話などの緩い話や漫画もあり、建築紀行文もあり、読みだすと止まらない内容でした。トイレットペーパーの文化史紹介とか、どうでもいいけど興味深い話がいろいろ。
建築論の中には、ローコスト住宅、アーキテクトビルダー、セルフビルド、などなど、現代でも通じる内容が数多く語られています。
インターネットがない時代に、貪欲に情報を得て、そして発信していたことがよく分かりました。
当然30年以上も前の雑誌で、白黒印刷なのですが、先生方がとにかく若い!
生まれつきの活字嫌いということもあって、この本の存在すら知らずにこれまで生きてきました。恥ずかしく、申し訳ない気持ちでいっぱいです。



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