2019年5月15日 学習・研鑽

快適な住宅に必要な気密性能は?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ちょうど温熱関係の講義が二日続きました。

昨日はJBN環境委員会にて、南雄三先生から「わかっているつもりだけの換気」のお話、本日は新木造技術研究協議会(新住協)にて、鎌田紀彦先生から「今更聞けない高気密高断熱住宅」についてのお話をお伺いしました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

平易な言葉で分かりやすい講義で有名な南先生。これまでも先生の著書でたくさん学ばせて頂いて参りました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

新住協の教祖様と呼ばれる鎌田先生は、学者出身だけあって的確で本当に正しいことを教えてくださいます。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

高気密の指標であるC値(相当隙間面積)について、両日ともに話題に上がりました。

高気密高断熱の暖かい家にするには、断熱性能だけでなく、気密性能はとても大事です。ではその気密性能はどこまで求めればよいのか。

あすなろ建築工房では鎌田先生の教えのとおり「C値1.0以下」を最低基準に定めています。

最近業界では、C値の競争みたいな感じで、「どれだけC値が小さく出来るか」を競っている感じがします。「高気密高断熱住宅に必要なC値の指標は?」について、両先生がまったく同じ回答をされていました。ちゃんと高気密高断熱の基本を学んだ人には、その理由も含めて「だよね~。」と思える回答でした。その答えは、「換気方法によって異なる」ということ。なぜ「C値1.0以下」でなければならないのか。第一種熱交換換気を行っていないのであれば、C値が2.0でもそれほど問題にならないけど、熱交換換気での熱損失を考えると1.0確保しておきたい。1.0以下にしても苦労の割には効果が少ない。0.5以下にしても何も温熱環境には微々たる差しかないことを数字を見せて説明くださいました。詳しく知りたい人は、南先生の著書を読むか、新住協の勉強会に出ると分かります。(^^)

 

 



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