2016年7月29日 学習・研鑽

「日射遮蔽」と「日射取得」

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自立循環型住宅要素別詳細設計技術講習で浜松まで行ってきました。化石燃料に頼らず、自然エネルギーを活用した住宅を設計するバイブルのような分厚い本なのですが、その内容を解説してくれる講習は通常一日で終わることが多く、内容を掻い摘んでの解説となるので、広く浅く知識を得るに留まります。

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私が受講している「要素別詳細設計技術講習」は単元ごとに6回に分けて、詳しく解説してくれる講習です。しかもその講師は、各単元の執筆した先生方によるという贅沢な講習なのです。本日は、その4回目で、私が一番興味を持っていた日射熱利用と日射遮蔽がテーマでした。

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建築研究所の桑沢先生から裏話も交えて、実情をお伺いしました。夏場の日射遮蔽と冬場の日射取得は、住宅にとっては、とても大事な要素であることを再認識することが出来ました。

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夏場に日射遮蔽がしっかり出来ていて、真夏の強い日差しが室内に入ってこなければ、風を抜いて換気をしてあげれば、外気温より室内温度が上がることはなく、窓を閉めてエアコンで冷やせば最小限のエネルギーで冷房することが出来ます。冬場に太陽の日差しをふんだんに取り入れることが出来れば、ストーブやエアコンなどの熱源を必要とせずに、お日様の光だけで家全体を暖めることが可能となります。この夏場の日射遮蔽と冬場の日射取得をしっかりと出来ている住宅がなかなか世の中に少ないのが実情です。六ッ川の家では、この「日射遮蔽」と「日射取得」をじっくり検討して設計してあります。しっかりと日射遮蔽行っているので、このところの炎天下でも8畳用エアコン一つで家全体を十分に冷やすことが実際に出来ています。本日の講習で得た知識もしっかりと設計に反映させて行きます。



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