2012年2月22日 学習・研鑽

秋山設計道場 in 鹿児島

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秋山設計道場第7クール第二回目は鹿児島遠征研修となりました。鹿児島のシンケンさんにお伺いして、シンケンの迫社長から設計法を学びます。今回もスタッフの山下と二人で参加してきました。

スカイマークエアラインでいざ鹿児島へ。片道約一万円なので、名古屋に行く新幹線と変わらないのです。宿は鹿児島観光ホテルというとことで、天文館にあり便利な立地なのに、なんと一泊2980円。夜10時以降チェックイン制約がありますが、どうせ夜は飲んでるので、まったく関係なし。格安出張にいざ出発。

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スカイマークエアラインの羽の先にはいろいろなマークが付いているんですね。行きの飛行機はハートでした。ハートと富士山のベストショットです。

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今回の設計道場の課題は「シンケンの家具工場」です。ということで、現在の家具工場「SINKEN WOODWORKS」にお伺いしました。

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工場長から家具工場の説明がありました。

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シンケンではダイニングテーブル、椅子などのハンドメイドオリジナル家具を製作しています。このようなプロダクトパーツから椅子を組み立てています。

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工場で使用している機械は弊社の家具工房と同じなのですが、作っているものと規模が違いました。

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レトロな帯ノコです。シンケン家具のロゴマークのモチーフに使われたものですね。

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これまでのシンケンオリジナル椅子の変遷が分かります。P1080561

続いて、シンケンの営業の方のご自宅を拝見。こんな家に住める社員さんは本当に幸せですね。

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居心地の良いリビング出窓でポーズをとるコスモホーム鈴木社長。今回もいろいろとコーディネートありがとうございました。

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軽快なリズムで絶妙な距離を持ったスキップフロア住宅でした。

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デッキの下の防水はシート防水で塩ビの雨樋に排水しています。リビング床とデッキの高さを合わせることができ、かつコスト的にも優れた名ディテールだと思います。

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見学したお宅で建設中の現場。今回の見学の予定に入っていなかったのですが、迫社長に聞いたら「見たいなら見てもいい」ということで、飛び込みで見学させてもらいました。

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突然の訪問ですが、気持ちよく迎えてくれる社員大工さん。ほんとに社員の皆様の笑顔がうれしくなります。

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チリ一つ落ちていない現場は健在です。靴下のまま歩けます。ほんとにすごいです。

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続いて本日社内検査があったという引渡し直前の物件を拝見させていただきました。

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玄関縦樋の落水場です。この気遣いがうれしいですね。

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玄関ポーチの枕木階段も両脇に下草があるだけで、丁寧な収まりになります。

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トイレの表示鍵代わりのアクリルの棒です。扉の穴に差し込んで使います。

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お風呂場やトイレの便器下など水が垂れる部分には御影石が使われています。気遣いがうれしくなりますね。

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さて、次は竣工して9年経ったお宅を拝見に伺いました。右側のほうですよ。写真を撮っている後ろには東シナ海の豪快な海が広がっています。このロケーションなので当然海に向かって開放的な窓を設けたいところ。どこかの設計者が設計したであろうお隣に立つ左側のRC住宅は思いっきり、海に開放しています。迫さんの設計した住宅はなぜか、海の方向を向いていないのです。実はこの海の方向は真西の方向だそうで、海に開口を設けると、まともに西日を受けてしまうそうです。そのため、左側のRC住宅のほうはその後窓にフィルムが張られてしまって、写真のような悲しい姿になってしまったとのこと。

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なるほど、別に海に窓を向けなくても、部屋のどこからでも海を見ることが出来ます。南側にしっかりと軒を出しているので、夏の日差しはしっかりと遮っているそうです。

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大空間のお宅は60名の大勢の見学者も受け入れて頂けました。

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スタッフの山下は、オーナーさんからハンモックに乗せてもらいました。

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2階の個室に設けられた茶室コーナー。オーナーさんのセンスのよさが感じられます。

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オーナーさんから住み手としてのお話をお伺いしました。最初は「シンケンの家は高いだけ」っと思っていたけど、だんだんとシンケンのファンになっていった経緯を熱く語ってくださいました。「今度また家を建てるなら?」の質問に「シンケンの中古を買う」のお言葉がすべてを物語っています。このような住み方を真剣に考えて家造りをなさっているお客様が多いのがシンケンの特徴ですね。

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シンケンの本社があるシンケンスクエアにて懇親会が行われました。美味しい料理に美味しい芋焼酎、素晴らしい懇親会でした。また社員スタッフの皆様のもてなしも素晴らしかったです。お陰で飲みすぎてしまいました。(^_^;)

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懇親会の後は、「鹿児島といえばコレを食べなきゃ夜が終わらない」ということで、「のり一」でラーメンを頂いて帰りました。設計道場の課題があって、翌日のお昼までに課題を提出しなくちゃいけないのですが、飲みすぎて目が回る。仕方なく寝てしまいました。

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さて翌日。朝起きると超頭が痛い。芋焼酎とワインのチャンポンがいけなかった、、、。起きられず二度寝。ホテルのチェックアウトの時間になり、マルヤガーデンのシンケンのモデルルームに移動。ここで慌てて課題をやりました。とはいっても2時間しかない。皆さん、徹夜をしたりして課題を終わらせたとのこと。汗かきながら必死で課題を仕上げました。(T-T)

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シンケンスクエアに移動して発表会です。MVPにはシンケンの新作椅子がプレゼントされるとあって皆さん真剣です。

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スタッフ山下の発表。なかなかいいプランだと思います。今回60名の参加だそうで、人数が多く予定の時間で発表が終わらず延長戦へ。私たちは帰りの飛行機の時間があるので、後ろ髪を引かれながら、帰途へ。

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帰りのスカイマークの羽のマークは「ひまわり」でした。

今回の研修も中身が濃く、大変実りのあるものでした。家造りにはぶれない信念が必要で、その信念を持っていれば答えが必ずあり、結果もついてくるということが分かりました。迫社長、シンケンのスタッフの皆様、秋山先生、鈴木社長、森井さん、ありがとうございました。



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