2011年7月30日 材料・仕上・工法・設備

太陽光発電パネルの取り付け

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SHARPの太陽光発電パネルの展示会が関内で行われていたので、ちょっと覗いてきました。私が気になるのは太陽光発電パネルを屋根に固定する方法です。既存の屋根に載せる場合に、コロニアルの場合も下の写真のガルバリウム鋼板屋根の場合も、屋根の脳天からビス止めして、野地板だけに固定されているってことが気になってしょうがないのです。 表から見ると何てことないですが、小屋裏からみると、野地板からビスがニョキニョキトと飛び出していることを想像するだけで怖いのです。

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ブチルゴムを塗布されたビスを使うとは言え、ビスが防水のシートを貫通することになるので、数年は良いが5年とか経つとそこから雨水が入るのではないか、ビスで結露しないかなどと心配してしまいます。 私は新築の場合は、瓦棒屋根とし、瓦棒に設置架台を取り付けるようにしています。瓦棒と垂木が少しでもカバーしてくれると考えるからです。

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瓦屋根の固定方法は進歩しています。

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このような瓦型の架台が用意されています。逆に瓦屋根の場合は、これくらいしないと他に固定方法が無いってことですね。コロニアルやガルバリウム屋根の場合にも何か良い工法が出来ないものでしょうか。メーカー指定工事では、上記の脳天ビス打ちが指定なんですよね。メーカー指定工事以外では、いろいろと工法があるみたいですが、ピンと来るものは無いです。

あと心配なのがメンテナンスです。瓦屋根は良いですが、コロニアルもガルバリウム屋根も十数年に一度は塗り替えが必要です。その度にこの重い太陽光発電パネルを外さないといけないのです。太陽光発電パネルを載せたのは良いが、十数年ごとのメンテナンスの際に少々今までに無かった費用がかかるってことです。パネルを外して、塗装するだけでよい訳でなく、先ほどのビスを外して再度ブチルゴムを塗って固定しなおすのが良いと思うのですが、そこまでメーカーも指定はしていないようです。このようなメンテナンスの方法をちゃんと検討しないまま、先延ばししておいてよいのか疑問に思っています。



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