2010年5月7日 不具合・問題・調整

「絶対に雨漏りさせない」家造り

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雨漏り補修を行っている現場の様子を見てきました。これまでブログでも何度か書いてきたお宅です。いろいろ調べて、雨漏りの原因は分かったのですが、結果的に原因が複数あってこれまで時間がかかってしまいました。外部木製建具の入り隅部からの侵入が分かり、ここを対処したのですが、それだけでは雨漏りが収まらず、軒屋根と壁の取り合い部からの侵入が分かりました。そこを対処してもまだ雨漏りが収まらず、引き続き調査したところ、補修した部分の補修方法がよくなく、新たに雨漏りの原因を作ってしまっていたことが分かりました。

普通の屋根ならば問題は起こらないのですが、私たちが造っている家は、「普通の屋根」はあまりなく、「ちょっと変わった屋根」が多いのです。この場合、水の流れをよく考えて、雨漏り対策を施していないといけないものなのですが、ここがきちんと対処できていませんでした。今回の件で、沖工務店時代に下記の問題があったことがよく分かりました。

・「特殊な家を造っている」という意識に欠けていた

・雨漏りに対して「自分が責任を持つ」という意識を持った者が居なかった

・雨漏り対策としての考え方を誰も知ろうとしなかったし、指導する者も居なかった

・難しい部分を「コーキング」に頼っていた

・コーキングと防水テープに止水を頼るという間違った認識をしている者がいた

・雨漏りが起きても、原因をきちんと特定せずに、「とりあえず怪しい部分をコーキング処理して様子を見る」ことをしていた

・原因と対処法をきちんと記録せず、今後につなげるフィードバックができていなかった

これら負の遺産を真摯に受け止め、今後同じ失敗をしないようにしなければなりません。

「雨漏り」は家の耐久性を著しく低下させてしまいます。当たり前のことですが、あすなろ建築工房は、「絶対に雨漏りさせない」家造りを行っていきます。



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