2009年5月28日 学習・研鑽

建築関連法改正&減税・補助金研修会

Sp1050079

本日は、「建築関連法改正&減税・補助金」についての研修会に参加してきました。ここのところ建築関連の法規がたくさん変わった上に減税措置や補助金などがゴロゴロでてきています。一つ一つの事は一応講習会などで押えているつもりですが、体系的にまとめていなかったので、ここでしっかり整理するつもりで参加してきました。

姉歯さんのおかげで、建築法規は大きく変わりました。「建築」というとても大きなお金が動くことでの事件だったので、建築行政側もいろいろと法整備を進めました。おかげで法規制に雁字搦めにあっている状況です。「改正建築基準法」「改正建築士法」「住宅瑕疵担保履行法」が大きく改正されました。「改正建築士法」の改正では、建築士の責任と仕事がとても増えてしまいました。本来「建築士」は「法を守って建物を設計する純な心を持った聖人」であったはずなのに、誰かさんのおかげで「法を破ってとんでもないことをする悪人」という視点で法が改正されてしまい、とにかく法で縛られることになり、そのための提出資料が膨大となってしまいました。また住宅の施工者や販売者側も、ヒューザーの件があり、倒産して逃げないように(逃げられてもいいように)、「住宅瑕疵担保履行法」で縛られることになりました。いづれにせよ、住宅の設計費用、申請費用、施工費、保険料が高くなるので、結局のところは消費者にしわ寄せが来ます。行政側にとっては、法規制をたくさん作って、天下り団体を増やしてそこに監視させることで、責任は取らないようなうまい仕組みが出来上がっています。この大きな変化についていくのは大変です。歳をとってしまった設計者や工務店の代表はこの法改正について行く事が出来ずに、廃業をする人も多いと聞きます。

税制の改正では、「住宅ローン減税」「長期優良住宅普及促進法」「省エネ改修促進税制」「バリアフリー改修促進税制」「耐震改修促進税制」「登録免許税・固定資産税・不動産取得税の減税」「譲渡益課税の特別措置の創設」などがあり、やっとすべてを網羅して理解できました。

その他にも「太陽光発電」「エコキュート」「ガス発電」「燃料電池」「長期優良住宅先導的モデル事業」などの補助金制度があり、住宅建設関係者としては、内容をきちんと押えておく必要があるので、これも頭の中が整理できました。

今後も社会の変化についていくためにお勉強を続けていきます。

ふう~、疲れた~。



他の記事をみる