2009年2月8日 材料・仕上・工法・設備

パッシブソーラーの効果体験

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昨年12月の頭に木匠工務店さんが建築中のパッシブソーラーを導入した住宅の見学会に行ったことを書きましたが、本日はその住宅の完成見学会に伺ってきました。前回の見学会は建築中の見学会であったため、その効果を体感することができませんでしたが、今回はパッシブソーラーを稼動させた住宅と稼動させない住宅との比較体験を兼ねた見学会です。パッシブソーラーとは屋根の太陽熱で暖められた空気をファンを使って床下に流し込んで、基礎コンクリートに蓄熱して夜間も家全体を暖かくする設備です。今日は「外気温が低い」「風があって体感温度も低い」「良い天気」というパッシブソーラーの効果を見るには絶好のコンディションです。外気温は15度ですが、パッシブソーラーを稼動していない住宅では北側の部屋の床の温度は10度を下回ってしまいます。裸足で歩いていると底冷えしてきて、長くは耐えられない温度です。パッシブソーラーの稼動している住宅では、床の温度は20度前後を保っています。この温度であれば裸足で歩いても冷たさを感じません。屋根の上の集熱パネルは50度近くにまで上がっており、集められた熱を床下に送る送風ダクトはほんのり暖かくなっています。床暖房並みの暖かさを発揮することは出来ませんが、太陽エネルギーを用いて家全体が暖かく快適な環境を確保していることが体感できました。この設備を導入するには150万円位の設備投資が必要になるとのことですが、吹き抜けのある開放的な住宅としたい場合には、全館空調を行うことが効果的となるので、このような設備の導入は一考の価値があります。



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