2008年8月22日 材料・仕上・工法・設備

発泡ウレタン断熱

Sp1110711 本日は現場に行って、発泡ウレタンの吹付け状況を確認してきました。リフォームの現場で、小屋裏の空間が暑くて人が居る環境でないとのことでしたので、発泡ウレタンを吹付けして断熱しました。「断熱材って何かいいの?」とよく聞かれますが、答えは「発泡ウレタン吹付けが一番」です。住宅金融公庫の基準でも発泡ウレタンは断熱材区分でE区分で断熱性能がよいクラスになっています。通常の木造住宅でよく使用されるグラスウールの10kg製品ではA-2クラスなので、同じ性能を持たせるなら断熱材の厚さは発泡ウレタンはグラスウールの半分近くの厚さですみます。建物を断熱する場合に気をつけないといけないことがあって、いくら断熱性能が高くても防湿面がきちんと取れていないと、断熱材の内部で結露を起こす可能性があるということです。グラスウールの場合には耳つきの防湿のフィルムが表面に加工されていて、このフィルム面をきちんと隙間無く敷き詰めていくことで防湿面を確保しています。スタイロフォームを断熱材に使用する場合も隙間を発泡ウレタンで充填するなどして、防湿面を確保しています。この防湿面が確保されていないと、室内の高温多湿の空気が壁体内に入り込み、外気で冷やされた外壁面内部側あたりで結露を生じさせます。断熱性能が高い、防湿面を確保しやすい点から発泡ウレタンが優れていると考えています。ただ、発泡ウレタンを吹き付けるには、2液性の溶剤のドラム缶と2液を混合する装置を積んだトラックおよび200Vの動力電源を確保するための発電機(下の写真トラック、発電機、吹付けの混合機械(別の現場の写真です))が必要で、専門業者での作業が必要になます。このため他の断熱材と比べて小さな面積では工事費が割高になってしまいます。ということもあって、戸建の木造住宅ではあまり採用されてはいません。今回は地下1階から1階がRC造で、断熱施工面積も広いため発泡ウレタンを採用しました。S S_2 S_3



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