2008年8月6日 材料・仕上・工法・設備

PLCアダプター

Plc 現在行っている都内の大規模リフォームの現場に電気業者さんと打合せに行ってきました。以前より懸案となっているインターホンと玄関カメラとの連動について、詳細を検討しました。玄関子機とは別のカメラの画像を親機で確認したいのですが、ワイヤレスだと建物がRC造なので電波が届かず、有線だと現在お客様がお使いの機器との接続ができないとの諸問題があり、どうやって有線のカメラ画像を今のシステムに組み込むかが課題となっていました。そこでこの問題を解決するひとつの方法がPLCアダプターにてカメラとインターホン親機を接続する方法があるとのこと。PLCは、コンセントにつながる電灯線(電力配線)を通じてデータを送受信する技術で、そのアダプターを利用すると、部屋と部屋との間に長々とLANケーブルをはわせることなしに、手軽に家庭内のLAN接続ができるのが特徴の装置です。松下電器が製品化していて、1年位前に結構話題になっていました。その後あまり広まらないので、どうしてかな~と思っていたら、今日電気屋さんに聞いて納得です。結局、コンセント同士につなぐ場合は、そのコンセント同士が専用回路になっている必要があり、レイヤ(層)が違った配線同士だとまったくつながらないとのこと。つまり、新築などでLAN接続したいコンセント同士を同じ回路にしておけばいいですが、古い戸建住宅などでは、そんなにうまく配線されていないので、つながらない場合も多いとのこと。LAN配線をしなくても電灯線でLAN環境を構築できるものだと思っていたのですが、これでは普及しないわけです。しかし今回はリフォームと入っても設備関係はすべて入れ替えるので、同じ専用回路で電源供給すればよいので、うまくネットワーク環境が組めそうです。ひとつ勉強になりました。



他の記事をみる