床座の家

床座の家外観最寄り駅よりバスで10分の閑静な住宅街。

ご主人のかつてのご実家を建替え、ご夫婦と育ち盛りの3人のお子様が住まわれています。

古い分譲住宅団地ということもあり、敷地は広く、南側にある既存の庭に面した大きな開口や回遊動線のある広々とした住まいです。

中央には家族が集まるリビングダイニング。ゴロゴロと仲良く団欒できるウールカーペット敷きの床座リビングと、家事動線を重視し、キッチンの脇に洗濯場を併設した家事スペースと、そこからパントリーを抜け、玄関まで続く導線がポイント。

太陽の光と風を心地よく取り入れ、子どもたちと一緒に自然を感じながら生活ができる空間です。

 施工事例:床座の家 はこちら

2016年2月に竣工、お引越しをされて8ヶ月のAさんご夫妻にお話を伺いました。

50代のご主人と奥様、中1の女の子を筆頭に、小4と小1の男の子の5人家族です。

ご主人の勤め先の社宅で暮らしていらっしゃいましたが、いろいろなタイミングが重なり、ご実家を建替えることを決意されました。

現在ご主人は九州へ単身赴任され、月に2回のペースで週末に戻られます。週末に戻ってきても出かけてしまうことが多く、まだご自宅を堪能できていないとか。

奥様は留守を預かり、子どもたちのお世話でなかなかゆっくりした時間を持てないようですが、お家の中には幸せがあふれているようです。

あすなろ建築工房を選んだきっかけは?
また、あすなろ建築工房に依頼しようと決めた理由を教えてください

ご主人:最初は購入か建替えかを検討していました。元々、両親が住んでいた実家に同居することは考えていなかったのですが、両親が高齢になり、もう少しコンパクトなところに住みたいと希望したこともあって、実家を建替えして住むことに決めました。

奥様:検討段階では住宅展示場なども見て回りましたが、どうもピンと来なかったんです。
私は、地元の信頼できる工務店さんにお願いしたいという気持ちがありましたが、そのような知り合いもなかったため、夫に相談しました。すると、夫の友人が設計関係の仕事をしており、あすなろ建築工房さんを紹介してくれました。友人の「あすなろ建築工房さんなら大丈夫」の一言で、安心してお願いすることができました。

ご主人:木の良さ、自然の良さをうまく取り入れ、長く住める家を考えていました。あすなろ建築工房さんのホームページを見て、我々の考えと一致しており、想いを一緒に考えていただけると感じて、依頼することに決めました。

奥様:私たちには、日本の風土にあった「木の家」に住むことが大前提にありましたが、なかなかそういう家を造っているメーカーには出会えませんでした。
そんな中見学したあすなろ建築工房さんの家は、私たちが望む家と完全に一致しました。

 

家づくりにあたり、どのような要望を伝えましたか?

奥様:まず、明るくて、畳や障子や縁側のような日本古来の和の要素を取り入れて欲しいとお願いしました。

(当時、作成した資料を並べて)それからこちらの要望をいくつも箇条書きにしてお持ちしました。
「リビングから階段に行きたい」、「床暖房が欲しい」、「パソコンスペースが欲しい」、「キッチン脇には家事室が欲しい」、「家事室は玄関近くに欲しい」等々。リビングはみんなで話ができるスペースに、そしてダイニングから一段下げて欲しいともお伝えしました。
これをあすなろ建築工房さんがきちんと整理してくれました。

ご主人:私はエクセルで各室のレイアウトイメージを描いてお渡ししました。大体の考え方はこのレイアウトですが、要望を詰め込みすぎて大きくなってしまったプランを、整理してコンパクトに納めていただきました。難しい要望も反映してもらい、本当によかったと思っています。
また、特に春、秋は自然の風で暮らしたいと思い、風通しが良いように設計していただきました。
立地や風通し、太陽の方角をきっちり調べてくださり、窓の位置なども考慮していただきました。

奥様:あすなろ建築工房さんのご都合は何も考えずに、思いつくままにお伝えしましたので、まとめてくださる際は大変だったと思います。あすなろ建築工房さんも「とにかく要望は全ておっしゃってください。後から思いついたものでも良いので。」と言ってくれました。

 

お伝えしたご要望は適いましたか?
また、使い勝手はいかがでしょう?

奥様:ゴロゴロできる床座のリビングと、最初は考えていなかったウッドデッキを同じ高さで設けることで、一体化した気持ちの良い空間に仕上がりました。子どもたちもリビングからウッドデッキに出て遊んだり、本を読んだりしています。

また、ウールカーペットをご提案いただき、お手入れも簡単で本当に気持ちが良く、正解でした。

今は下の子がダイニングで勉強するのですが、脇にある扉付きの棚も辞書などをしまって置けるので便利です。

2階にあるスタディーコーナーは、3人で並んで勉強ができるのですが、吹抜けを通じて声や気配を感じられるので安心です。本棚も一人1つ用意していただきました。夏休みなどは、「誰が一番早くできるか競争!」などと、仲良く一緒に勉強をしています。

家事スペースとその導線も本当に動きやすく、また収納が多いのでリビングダイニングがすっきりします。家事スペースの小上がりは、下が収納できるようになっていて、こちらも好きな畳にしてもらいました。

忙しい時間は洗濯物を取り込んで置いて、手が空いてからここで畳めるのでとても便利です。

玄関から入れるパントリー(収納スペース)も、買い物から帰ってきてリビングを通らずに保存食品などは直接収納し、そのまま冷蔵庫へと行けるので、とても気に入っています。

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ご主人:私はなかなか一日中ゆっくりする時間がないのですが、こうして天気の良い日中に改めて見ると、採光に気を使っている点など、思い通りにできたと感じます。もっとのんびりしたいですね。

奥様:リビングの上の窓から天気がわかるんです。開放感もあって、空が見えるのはとても良いですね。要望は全て適えていただきました。

 

建築中のエピソードなどはありますか?

ご主人:私は残念ながら、建築が始まると同時に転勤になり、様子を見る事ができませんでしたが、安心して任せることができました。妻は棟上げを含め、何度か現場を見に行ったようです。

奥様:以前の住まいとは少し離れた場所でしたので、何度も現場を訪れることはできませんでしたが、お隣の奥様から、「建築中に聞こえてくる棟梁の声がとても穏やかだけど、一体どんな会社さんなの?私も建替えるならそちらにお願いしたいわ。」と言われました。

ご主人:途中経過を見る事はできませんでしたが、完成をとても楽しみにしていました。

 

暮らしてみて「ここは良かった」と思う点はどこですか?

奥様:キッチンから家事スペース、パントリー、玄関への部分は全て良いです。

動線はもちろん、こちらは東側にあたるのですが、朝日を取り込めるよう窓を設け、光を遮らないよう棚の上の部分を開けてもらいましたので、開放感があります。

ご主人:子どもたちが必ずリビングにいるので会話がしっかりできます。部屋に籠ることもしないので、家族の会話ができるスペースになったことは、とても良かった点です。居心地が良いので、誰かが必ずリビングで寝てしまっています。(笑)

 

「こうしておけばよかった」と思うことはありますか?

ご主人:強いて言えば、設計段階で外構についてあまり考えておらず、設計段階から駐車場の使い方についても要望を細かく伝えておけばよかったと思います。駐車場の改良を今後考えています。

奥様:竣工後にあすなろ建築工房さんのコンセプトハウス(六ッ川の家)を見て思ったのですが、リビングの梁にハンモックを付けたいです。

 

一番気に入っている場所はどこですか?

奥様:私はここ(リビングダイニング)ですね。陽だまりがあり、日中ポカポカと日が入ってくるので。また、一日を通して一番みんながいる場所ですし、居心地が良いです。

ご主人:私は床座からウッドデッキの部分が気に入っています。

奥様:今後、お庭に綺麗なお花を植えたりしたいですね。

 
 
 
 
 

新居に引っ越してお子様たちに変化はありましたか?

奥様:確実に兄弟喧嘩、親子喧嘩が減りました。子どもたちが少し成長したこともありますが、お互いの存在がわかる距離にそれぞれの居場所ができたからでしょうか。適度な距離感は大切ですね。

 

これから家づくりをお考えの方へのアドバイスをお願いします

0004_Rご主人:生活する上での導線をしっかりと考えることは大切だと思います。

例えば、子どもが帰ってきたら必ずリビングに入るような導線があるかないかにより、家族の会話ができるかできないかが変わると思います。

また、あすなろ建築工房さんからご提案いただいた、3人並んで勉強できるスペースや、ゴロゴロできるスペースを作ってあげることで、コミュニケーションのある家になるのではないでしょうか。

奥様:どんな家に住みたいか、要望をなるべく具体的に伝えることですね。
「ここは譲れない」という要望があれば、それも具体的に伝えることで、満足できる家づくりができると思います。
たとえ整合性がなかったとしても、さまざまな要望をあすなろ建築工房さんが上手に料理をしてくれます。

 

あすなろ建築工房から一言

0078_R Aさんのご計画地を始めて拝見したとき、まだご両親様がお住まいになっていました。とても大事にお住まいされていたお家でしたので、リフォームでの計画もご相談させて頂きました。最終的にはAさんご家族にとっては、建て替えにするほうが家族が望まれる生活を実現できると判断し、ご提案させて頂きました。以前にお住まいの社宅にお伺いした際に、「ソファは枕代わりでそこに座ることはあまりなく、家族は皆、床でゴロゴロしてくつろいでいる。」とのお話をお伺いしたことで、ホンモノのウールカーペットの床仕上げの床座リビングをご提案させて頂きました。ウールカーペットの中でも材料と製法にこだわりを持った堀田カーペットさんのウィルトンカーペットをお勧めしました。
スペイン産メリノ種の羊の毛を染色せずにそのまま使用したケーペットは、柔らかく、踏むとしっかりコシがあり、汚れに強く、長きに渡って使うことができるゴロゴロする床には最高の仕上げです。庭との距離を近づけたウッドデッキに繋がる床座リビングで、お子様たちが本を読んだり、仲良く遊んでいる姿を見ると、意図通りのくつろぎ方をしてくれていてとてもうれしく感じています。これからお庭も手を入れていくとのことですので、今後も訪問を楽しみにしています。