住まいづくりのヒント

住まいの隠し味


雑草とのお付き合いと外構計画(その2)


 

雑草とのお付き合いと外構計画(その1)」にて、雑草との上手なお付き合いについてご説明しています。そこでもお話させていただいているのですが、メンテナンスを嫌がって敷地をすべてコンクリートで覆ってしまうと、雨水が浸透せず、すべて雨水排水に流れ、豪雨の際に洪水を助長させてしまいます。ちゃんと雨水がしみ込む地面にしておくと、夏場は蒸散により地面の温度を和らげてくれます。

 

とはいっても、土のままでは、すぐに雑草でボウボウになってしまいます。そこで、庭木のない部分には、防草シートを施した上に砂利敷きで外構を仕上げています。

 

 

【砂利の種類】

砂利にもいろいろあって、主にあすなろ建築工房でつかう砂利は、青砕石砂利か、石灰小粒砂利を多く使用しています。

 

 

 

ウッドデッキや和室の窓から見える樹木周辺の外構には青砕石砂利を利用しています。通常基礎の下などに使われる割栗石と呼ばれる石です。割栗石に使われる程度の石ですので安価です。ごつごつした荒々しい感じがします。歩きにくいので、歩く部分には平石や平板などを敷く場合もあります。

 

 

北側などの通路にしか使わない外構には石灰小粒砂利を使用します。これを焼くと漆喰の原料になる石です。石灰小粒砂利は何より安価であることと、白色で明るく見えることなどの理由があります。また後程ご説明しますが、メンテナンスもしやすいなどのメリットがあります。

 

 

通常使用している防草シートは世界的に実績の高いDUPON社のザバーンというシートを使用しています。防草シート自体は紫外線に当たったとしても10年以上耐久性があり、紫外線があたらなければ永久とも言われています。ここでケチってはダメです。安物のシートは数年で劣化してきて、シートの間からしっかりと雑草が生えてきます。

砂利の下に防草シートを敷いた場合、シート下からの雑草は生えてこなくなります。笹竹だけは、時折重ね目部分から生えてくることはあるので、その際は要注意です。

 

 

【砂利仕上げを放っておくとどうなるか】

砂利敷きは、見た目も良いし、雑草も生えにくくなるのでとてもメリットの多い仕上げではありますが、メンテナンスフリーではありません。砂利の上に降り積もった落ち葉をそのままにしておくと、砂利の上で枯れ、腐葉土状態になって砂利の間に詰まってきます。こうなると砂利の間から雑草が生えてきてしまいます。ですので、砂利の間に挟まった枯葉の処理が必要になります。

まず施工方法についてご説明します。

通路などをそのまま土のままにしていると、すぐに雑草が生えてきて、草ぼうぼうになってしまいます。

そうなるまえに、新築時には表層の土を排出し、砂利と置き換えることになります。砂利の厚さの土を取り除きます。

防草シートを敷きます。

砂利をまんべんなく敷き詰めます。これで完成です。厚さは砂利の種類にもよりますが、小粒砂利の場合は3cm~5cmくらいです。

 

 

では、落ち葉を放っておくとどうなるのでしょうか。

落ち葉が堆積していきます。

積もった落ち葉は次第に枯れていきます。

微生物によって分解された落ち葉は細かくなって、石の間に詰まっていきます。

 

 

腐葉土状になった落ち葉を栄養にして、雑草の芽が生えてきます。

 

そのまま放っておくと、雑草が生えてきてしまいます。防草シートの下まで根が届くことはないので、大きく育つことはありませんが、ちょぼちょぼと雑草のある外構になってしまいます。

 

 

【砂利敷仕上げのメンテナンス】

目を楽しませてくれた木々も紅葉が終わると、冬支度に入り、葉を落とします。落ちた葉っぱは、風に吹かれて、吹き溜まりに溜まってきます。砂利の間に入り込む前に落ち葉掃除の作業が必要となります。落ち葉掃除といっても、ほうきで掃くわけではなく、ブロア(風で吹き飛ばす)兼用のバキューム(葉っぱ専用の掃除機)で吸い取ります。

 

 

 

これがそのブロア&バキュームの道具です。ハンドルの切り替えで「ブロア(風で吹き飛ばす)」と「バキューム(葉っぱ専用の掃除機)」の2通りの使い方が出来ます。

 

 

ホームセンターで1万円前後で売られています。お庭がある人には、必需品とも言える道具の一つです。

 

 

吸い取った枯葉は裁断されてゴミ袋に溜まるのでゴミも少量化されます。かなり使える道具です。

 

 

まずブロアの様子をご覧ください。小粒の石がかき回されていることが分かります。石の間に入り込んだ葉も吹き飛ばしています。

 

 

次にバキュームの様子をご覧ください。強力なファンが落ち葉を吸い上げていきます。小粒石も一瞬巻き込みますが、ファンの中に吸い込まれることはなく、カラカラと排出されています。石灰小粒砂利がちょうどよいというのは、ブロアで動くけど、バキュームで吸われないちょうどよい重さと大きさであると言えます。

 

 

【メンテナンスの時期】

落葉は秋だけではありません。常緑樹などは初夏に古い葉と新しい葉が積極的に入れ替わります。環境にも寄りますが、5月と11月の年に2回は、砂利の上に積もった落ち葉のお掃除をするとよいと思います。せっかくのお庭ですので、上記を参考にしっかりとメンテナンスしてあげていただければと思います。

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