2018年7月19日 学習・研鑽

古民家移築再生

 

SAREX(住環境価値向上事業協同組合)のワークショップに参加してきました。本日は「民家移築再生の現場から木造の木組みと現代性を考える」をテーマに、古民家移築再生の現場を見学しました。

 

 

設計はO設計室の大沢匠さん、施工は山梨県の石川工務所さんです。石川工務所さんへは10年以上前に作業場と古民家再生の現場の見学をさせていただいたことがあります。今回の現場は川崎市ということでとても近くて助かりました。

 

 

築140年の山梨の養蚕民家を移築したということで、当然ながら基礎はとなります。既存建物の石もしっかりとここへ移動され、石を基礎で固めて固定していました。

 

 

皆、大沢さんの説明に聞き入っています。お施主様が古民家に惚れこんでここに移築を希望されたとのこと。古民家移築再生は費用がかかりますので、なかなか出来ることではありません。

 

 

模型のクオリティがすごい。移築解体前にしっかりと全材料を採寸し、すべてそのスケールで模型を作成しているとのこと。

 

 

もともとは茅葺屋根だったものを瓦と鋼板葺きに変更しています。

 

 

大黒柱の説明。ここに運んでくるには多くの苦労があったとのこと。

 

 

 

外回りと基礎部分はかなり腐朽が進んでいたとのことで、腐ってしまった部分は新しい材に取換えされています。新しい材は色を付けたりせず、そのまま使われるとのこと。新しい補修材も30年もすれば分からなくなるとのご説明。時間軸のスケールが違います。

 

 

電線を留める碍子(がいし)なども古い家から外して持ってきているとのこと。隠蔽することなく、茶色いFケーブルを使って配線されていました。これは参考になります。

 

 

茅葺屋根を支えていた構造もそのまま移築され、意匠として活かされていました。

 

 

釘にもこだわり、古い家から外されて再生したり、新しいものも角釘を使うというこだわりぶりでした。

 

古い住宅のリノベーション工事の依頼を受けていることもあり、大変興味深く拝見させて頂きました。ありがとうございました。



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