2026年2月20日 学習・研鑽
太陽光発電パネルのリサイクル工場視察

本日は、神奈川県木造住宅協会の勉強会で、弊社スタッフも一緒に太陽光発電パネルのリサイクル工場に見学に行って来ました。
「太陽光発電パネルを設置しているのに、将来ちゃんとリサイクル出来るのかどうか自分の目で確かめていない」ということで、私の方で企画して視察をお願いしました。

リサイクル施設は、JFEの扇島工場内にあるので、ゲート内に一般車両は入ることが出来ません。
特別に許可を頂いて訪問して来ました。

2014年前後にFIT目当てで大量設置された太陽光発電パネルは、卒FITとなる2033年くらいから大量に廃棄されます。
まだまだ廃棄量が少なくて採算ベースに乗ってはいないとのこと。

リサイクル費用は、畳一枚の大きさであれば一枚3000円。
パネルがビス留めされていたり、小さすぎたりしてアルミフレームを外す際に機械を使えず手仕事になる場合は一枚4000円。
メガソーラーなどで使われる2mを超える大型のパネルで処理機に入れられないものは丸鋸切断して処理機に入れる必要があるので、一枚5000円とのこと。
運搬費は別です。
現在リサイクルされているパネルは、ほとんどが産業用、メガソーラーで使われたパネルとのことで、住宅用のパネルはほとんど入って来ていないそうです。
なぜかというと「数量が少ない」「パネルの大きさが小さい」「ビス留めされていたりと分別に手間がかかる」「三角形なども混ざり、自動化出来ない」「まとまった量がないので運搬費が割高になる」などから、リサイクル費用も割高になり、費用の面から安価な埋め立て処分が選ばれてしまっているとのこと。
廃棄のことまで考えて、まだまだ作られていないことがよく分かりました。
パネル選定の際には、廃棄のことも考えておかないといけないですね。

リサイクルの機械がある施設。
意外やこじんまりとしています。

これが太陽光発電パネルのリサイクル処理が半自動で行える装置。
名前は「ガラスわけーるⅢ型」。
ベタな名前です。
ジャンクションボックスなどの電線類は手作業で外すとのこと。

パネルの処理の様子を間近で拝見させてもらいました。
パネルのアルミフレームを分離している様子です。
このパネルがビス留めされているとこの装置は使えず、手作業になるとのこと。
外されたアルミフレームは、金属スクラップ業者に引き取られ、アルミ原料となるとのこと。
パネルからガラスとフィルムを分離している様子です。
パネルに付着したガラスを粉砕して除去しています。

ガラスが剝がされたフィルムが出て来ました。

粉砕したガラスを風で飛ばして、ガラスとそれ以外に分別する装置。

ガラスは小さな破片となって分離されてきます。
角が取れていて、手でも触れます。
廃ガラスとして、土木資材などにリサイクルされるとのこと。
残念ながら、不純物が混ざっているためにガラスなどにはリサイクルされてはいないとのこと。

ガラスが剥がされたセル付きバックシート。
これは、外部の精錬工場に持ち込まれて、金属が取り出されるとのこと。
少しガラスが付着してますね。
これがこの装置での限界だそうです。

分離されたガラス、セル付きバックシート、アルミフレーム、電線類はそれぞれ業者に引き取られて、リサイクルされているそうです。
百聞は一見にしかず。
大変勉強になりました。
ありがとうございました。
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