2025年9月21日 コミュニティ・つながり

お別れ会

大学の時の後輩のお別れ会に参加してきました。

母校の名前が変わってから初めてのキャンパス訪問。

まだまだ新しい名前に慣れません。
別の学校のように感じてしまいます。

東京科学大学環境・社会理工学院建築学の那須聖教授が今年の一月に逝去されました。

この春のこと。
訃報を知らないまま、キャンパス内で開催された清家清展の帰りに那須先生の研究室に寄ろうとしたら、研究室がありません。
新しく出来た大岡山西5号館に研究室が移転されたと聞いていたのに、探してもありません。
彼が設計した建物です。

研究室のホームページを見たら「逝去されました」のお知らせが。
意味が分からなくて、そのまま座り込んで「逝去」の意味を間違えて覚えていたのかと思って、逝去の意味をググったことを覚えています。

それにしても54歳と若過ぎます。
私よりも二つも若いのに。
くも膜下出血だったとのこと。

実は那須先生のご自宅をあすなろ建築工房で施工させて頂いています。

10年前になります。
私にとってはお客様でもあります。

研究室の学生さんを連れて、あすなろ建築工房の勘定日に遊びに来てくれたこともありました。

過去のブログを読み返してみると、現場見学会の様子や那須先生がお子様たちと一緒に合板のプリントを紙ヤスリで消している作業の様子の写真が出てきました。
そんな子供達ももう大学生とのこと。

本日のお別れ会では、那須先生の業績を辿る回顧展も開催されました。
会場は製図室に設けられていました。
こんな素晴らしい製図室で学べる学生は羨ましい。
私たちの時代とはえらい違いです。

回顧展では、故人の遺作となる東京科学大学大岡山西5号館(本日の会場)やご自宅の「台村町の家」の展示も。

あすなろ建築工房でリノベーション工事を行った清家清先生ご設計の「保土ヶ谷の家」に先生をご案内した時の写真も展示されていました。

偲ぶ会では、懐かしい顔や関係者(札幌市立高等専門学校、札幌市立大学教鞭時代)に意外な繋がりのあることが分かったりしました。

心残りになられていると思われるご自宅のことは、私たちが家守り工務店としてしっかり守って参ります。

安らかに眠られますよう、ご冥福を心からお祈り申し上げます。



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