2019年7月4日 学習・研鑽

『建築』であり、かつ『住宅』であること

建築家伊礼智さんが学長をされている「住宅デザイン学校2019」に参加させていただきました。2日間の研修を3回、計6日間の設計スクールです。正直に言うと、これまで住宅の設計を学んだことはなく、前職を辞めてから独学で勉強していました。スタッフがこの学校に通っているのを見て、羨ましく感じていたところ「関尾さんも行ったらいいのに」と言ってもらったこともあり、しっかり基本を学びたいと考え、スタッフとともに参加させてもらいました。

 

与条件と敷地を見て、3時間の即日設計で設計案を競い、伊礼さんとゲスト講師から講評頂くという授業内容です。3時間という時間でプレゼンテーションまで行うので、なかなかハードな内容です。参加者の皆さんもバリバリの設計者ばかりなので、レベルも高い。久々に緊張の時間を過ごさせて頂きました。

 

「どうも工務店の設計というのは、ダサいというか詰めが甘い」ということを言われることが多いのですが、その理由を改めて知ることが出来ました。伊礼さんから林昌二さんの「『建築』であり、かつ『住宅』であること」のお話がありました。事務所に戻ってから、蔵書を探して読み返してみました。「建築」が先行して「住宅」になっていないものと、「住宅」が先行して「建築」になっていないものと、2種類あるということ。空間を設計するということは、人の心と動きを設計するということ。それ以上の詳しい説明はここでは割愛しますが(知りたい人は「二十二世紀を設計する(林昌二著)」にあります)、住宅を設計する者は、このことを深く意識していなければならないことを改めて教えて頂きました。

 

どうにも詰めが甘かったようで、今回の住宅デザイン学校第一クールでは、最後にMVPを取り逃してしまいました。しかし、上述のとおり今回の参加で得るものは大きかったです。

 

講師である伊礼智さん、丸山弾さん、小谷和也さん、飯塚豊さん、若原一貴さん、ありがとうございました。『住宅』だけでなく『建築』をしっかりと設計出来るよう、明日から精進して参りたいと思います。

最後に一言「設計って本当に楽しいものですね!」(^^)



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