2015年9月28日 家づくりコラム

永く住まわれる家の条件

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国がストック化住宅の施策を進めていることもあり、「長期優良住宅」「200年住宅」などの「長く住み続けることができる家」について耳にすることも多いと思います。住宅の設計に携わり、工務店としてメンテナンス、修繕のお仕事をさせていただいた身として気づくこととして、その「長く住み続けることができる家」にとって欠かすことができない条件があります。「頑丈な構造」「可変で更新可能な設備」「住まい手の人員の変化に対応可能な間取りの可変性」などの物理的な条件ではありません。長く住まわれる家にとってもっとも大切なことは「愛される家か否か」です。どんな家にとってもメンテナンス(お手入れ)が必要不可欠です。どんなに頑丈な家でも、どんなに長持ちする材料をもちいていても、そこに住む人、つまり住まい手に愛されていなければ、メンテナンスをされることなく、それは朽ちていってしまいます。「愛されている家」は住まい手がしっかりと気を使って、「悪いところは無いか」と気を配り、悪いところがあればしっかりとメンテナンスや修繕がされます。しっかりとメンテナンスや修繕がされている家は何十年でも何百年でも使い続けることが出来ます。家にとって一番大事なことは「愛される家かどうか」なんです。皆さんは、今お住まいになっている家を愛していますでしょうか?

(写真は住まい手が変わっても愛され続けている「保土ヶ谷の家」(清家清設計) あすなろ建築工房で修繕メンテナンスを行っています)



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